CeBIT 2003前日レポート

世界最大のIT系展示会CeBIT 2003明日より開催


Hannover Messe
会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe)
会期:3月12日~20日(現地時間)

 世界最大のIT関連展示会であるCeBITが、今年もハノーバー市のHannover Messeにおいて明日より開催される。CeBITは、ヨーロッパのみならず、米国、アジアなど世界各地のIT系企業が集まる展示会として、大きな注目を集めるものとなっている。


●ワイヤレス対応機器が注目を集める今年のCeBIT

 CeBITに出展する企業は、おなじみのPC系の企業のみならず、携帯電話のキャリアや機器ベンダ、無線LANのネットワーク機器ベンダなど、実に多彩で、まさにITに関する総合的な展示会となっている。

 今年のCeBITにおいてもっとも注目を集めているのが、ワイヤレスに対応した機器だろう。ちょうど、明日の12日(現地時間)には、IntelがCentrinoモバイル・テクノロジを発表する。Centrinoの発表会は、日本、米国という2大主要マーケットにおいて大々的な発表会が行なわれるほか、ここCeBITでも行なわれることになる。また、各PCベンダは、Centrinoに対応したノートPCを展示すると見られており、そちらの点でも要注目だといえるだろう。

 Centrinoには、無線LANモジュールが標準で提供されるようになるため、今後ほとんどのノートPCには無線LANが搭載されるということになる可能性が高い。しかも、それはPCだけのトレンドではない。家電メーカー各社は無線機能をもった家電などを展示する可能性が高いし、携帯電話機器ベンダもさまざまな携帯電話を展示する見込みだ。

 台湾のマザーボードベンダなども多数がCeBITに参加している。ASUSTeK Computer、GIGA-BYTE Technology、MSI Computer、ABIT Computerなどの大手マザーボードベンダがブースを出すほか、中小のマザーボードベンダも多数が参加している。これらのマザーボードベンダは、コードネームCanterwoodで知られるIntelの次世代チップセット「Intel 875P」や、Springdaleで知られる「Intel 865」ファミリーを搭載したマザーボードの展示を行なう予定だ。800MHzのシステムバスやデュアルチャネルのDDR400をサポートするチップセットとして知られるこれらの製品は、自作PCユーザーの注目を集めており、こちらも要注目といえる。

天気はあいにくの雨となっており、やや薄暗い 会場の中も準備のため、たくさんのトラックなどが行き来している


●広大な会場には多くのブースが設置され、移動にも一苦労

 世界最大のIT展示会と言われるCeBITだが、昨今の景気後退を反映して、昨年に比べると規模は若干小さくなっている。たとえば、展示出展社数は6,526社と昨年の7,264社に減り、展示フロア面積も354,119平方mと昨年の397,008平方mに比べて小さくなっている。だが、来場者にとっては相変わらず広大であることには変わりなく、ホールとホール間の移動にはバスを使わなければならない状況だ。

 前日となる本日はプレスカンファレンスが行なわれるほか、展示会場では明日からの展示会に向けて会場の設営が続いている。

 なお、PC Watchでは連日レポートを予定している。また、僚誌のケータイWatchでも携帯電話に関するレポートを順次掲載する予定だ。

会場の案内図。ホールは27まであるが、1つ1つが国内の展示会で利用されるコンベンションセンター程度の大きさがある ホールの内部ではブースの設営が進んでいる。展示会は明日よりスタート

□CeBIT 2003のホームページ(英文)
http://www.cebit.de/homepage_e

(2003年3月11日)

[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]


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