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アップル、17型iMacの製品説明会を開催
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17型iMac |
2月8日発売
アップルコンピュータ株式会社は6日、マイナーチェンジされた17型iMacを中心とした製品説明会を開催した。この製品は、米国2月4日(現地時間)の発表にあわせて、日本時間の同日夜に日本向けのニュースリリースが配布されたもの。弊誌でも、第一報として製品情報を掲載している。
同社のセミナールームで説明を担当したのは、プロダクトマネジャーの柳原知明氏。今回の製品はマイナーチェンジにあたり、外観をはじめ製品コンセプトなどは従来のiMacとほとんど変わらない。ただし、先週発表されたPowerMac G4同様に、スペックのバンプアップが行なわれて利用パーツやテクノロジーが2003年仕様になった製品と考えるのがいいだろう。昨年7月に発表された以前の17型モデルとのスペック差を表にまとめると以下のようになる。
2003年2月発表 17型iMac | 2002年7月発表 17型iMac | |
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CPU | PowerPC G4 1GHz | PowerPC G4 800MHz |
システムバス | 133MHz | 100MHz |
ビデオチップ | GeForece4 MX 64MB | GeForce4 MX 32MB |
AGPバス | AGP 4X | AGP 2X |
搭載メモリ | PC2100対応 DDR SDRAM | SDRAM |
増設メモリ | PC2100対応 DDR SO-DIMM | PC100対応 SO-DIMM |
搭載HDD | 80GB UltraATA/100(7,200rpm) | 80GB UltraATA/66(5,400rpm) |
光学式ドライブ | 4倍速SuperDrive(DVD-R/CD-RW) | 2倍速SuperDrive(DVD-R/CD-RW) |
AirMac | AirMac Extreme(IEEE 802.11g)対応 | AirMac(IEEE 802.11b)対応 |
価格 | 219,800円 | 249,800円 |
表以外の改良点としては、背面に位置するインターフェイスの見直しが行なわれている。スライドでも紹介されたが、機器接続用のポートとAV関係のポートの配置が変更されて、同系統のポートがまとめられた配置となった。また、ミニVGAポートは新たにコンポジットとSビデオ出力に対応し、別売のAppleビデオアダプタを介してテレビやビデオにミラーリングで出力できるようになっている。さらにPowerMac G4同様に、オーディオライン入力が追加された。
メモリのコンフィギュレーションは、PC2100対応のDDR SDRAMメモリが標準で256MB搭載されている。これは通常はアクセスできないマザーボード上のスロットに搭載されているため、ユーザーレベルでの交換は難しい。メモリの増設は、従来モデル同様に底面パネルを開き、SO-DIMMタイプのDDRメモリを増設して行なうことになる。現状では256MB、512MBのメモリモジュールが一般的だ。そのため、合計1GB以上のメモリコンフィギュレーションを実現したい場合には、BTOなどであらかじめマザーボード上のDDR SDRAMメモリを大容量のモジュールにしておく必要がある。
このメモリスロットと同じ、底面パネルの中に位置するのがAirMac Extreme用のMini PCIスロットだ。こちらは、SO-DIMMメモリと同様にユーザーレベルでの取り付けが可能とされている。一方、もうひとつのワイヤレス機能のBluetoothに関しては、BTOオプションでのみ内蔵が可能だ。このBluetoothモジュールについても、通常ではアクセスできないマザーボード上に細いコネクタが設置してあり、ユーザーが取り付けるには不向きということだ。そのためBTOのみのサポートとなる。後からBluetooth機能を追加したい場合は、USBポートに差し込むタイプのBluetoothアダプタを利用することになる。
搭載されるPowerPC G4は1GHzでPowerMac G4のローエンドモデルとクロック周波数は同等だが、iMacに利用されるPowerPC G4にはL3キャッシュが搭載されていないため、パフォーマンスではPowerMac G4の同一クロックモデルに劣る。
搭載されるOSはMac OS X 10.2.3で、Mac OS 9による起動はできなくなっている。
また、17型モデルとあわせて、15型のiMacもリニューアルされている。ただしこちらは、前述した17型で採用されている新しいテクノロジーは採用されておらず、従来モデルのコンフィギュレーションのみを変更し、価格を見直した製品となる。確かに価格は安くなったが、端的にいえばひと昔まえの基準と考えられるので、とにかくコスト優先という以外は、購入を検討する際、新しい17型モデルとのスペック差をもう一度見直してみるのがいいだろう。
ちなみにマザーボードなど利用されているパーツ類もほぼ従来品と同等と考えられるが、ファームウェアの更新などにより、新しい15型iMacではMac OS 9での起動ができなくなっている。どうしてもiMacでMac OS 9を起動する必要がある場合は、従来モデルの店頭流通在庫を探すほかはなくなった。
従来のラインナップと同一のコンフィギュレーションがないため、搭載する光学式ドライブが共通である旧コンボドライブ搭載モデルを基準に、価格やスペックがどう変更されたか表にしてみた。共通部分は省き、変更点のみを掲載してある。
2003年2月発表 15型iMac | 2002年8月価格改定 15型iMac | |
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CPU | PowerPC G4 800MHz | PowerPC G4 700MHz |
搭載HDD | 60GB UltraATA/66(7,200rpm) | 40GB UltraATA/66(5,400rpm) |
光学式ドライブ | コンボドライブ(DVD-ROM/CD-RW) | コンボドライブ(DVD-ROM/CD-RW) |
価格 | 159,800円 | 189,800円 |
■Burtonとのコラボレーション製品、iPod対応の「Burton Amp ジャケット」を公開
またこの説明会では、1月にサンフランシスコで開催されたMacworld Conference&Expoの基調講演で紹介された、Burton Snowboard Companyとのコラボレーション製品「Burton Amp ジャケット」も実物が国内初公開された。
Burton Ampジャケットは、iPodのコントロールシステムを一体化したスノーボード用のジャケット。ジャケットの袖口にはiPodが操作できるソフトスイッチが用意されていて、ポケットをさぐったり手袋をはずしたりしなくても、簡単にiPodがコントロールできるようになっている。ウェアは三層のゴアテックス素材を採用しており、iPodとインターフェイスモジュールを外してしまえば、丸洗いも可能だ。
ゲストとして登場したBurton Snowboard Companyの北野敦世マーケティングマネジャーは、開発の経緯について「ともにカリスマ経営者であるBurton Snowboardsのジェイク・バートンと、Apple Computerのスティーブ・ジョブズCEOが意気投合して、ほんの1~2カ月で製品化してしまった」と説明した。
iPod本体は胸のポケットに収納。インターフェイスモジュールを介して、袖口のソフトスイッチまではフラットケーブルがウェアに縫い込まれている。もちろんヘッドホンケーブルを引き出すスリットなども用意されている。
コラボレーション製品と言うことで、ジッパーの部分にはiPodのロゴが付いているほか、首の部分にあるロゴも、Burton SnowboardsとAppleロゴのダブルネームになっているのが特徴。カジュアルなスノーボードジャケットということで、ゲレンデだけではなく、タウンジャケットとしても利用できると北野氏は紹介した。
販売方法や価格は現時点で明らかにできないということだが、米国同様にAppleStoreでの販売が有力視される。ちなみに米AppleStoreでの販売価格は499ドル。2月12日から3日間パシフィコ横浜で開催される「Snowboard Japan 2003」に出展され、同時に販売価格などの発表も行なわれるとのことだ。
ゲレンデだけでなく、タウンジャケットとしても利用できそうなデザインの「Burton Ampジャケット」 | 両社のコラボレーションを表すように、首筋にはBurtonと、Appleロゴ、そしてiPodのロゴがダブルネームで記載されている | ファスナーの部分にもiPodのロゴがあるこだわりよう |
□アップルのホームページ
http://www.apple.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.apple.co.jp/news/2003/feb/04imac.html
□製品情報
http://www.apple.co.jp/imac/index.html
□関連記事
【2月5日】アップル、17型iMacをマイナーチェンジ
~15型は値下げ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0205/apple1.htm
(2003年2月6日)
[Reported by 矢作晃]
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