日時:2002年9月10日~14日(現地時間)
会場:Palais des Congres(基調講演)
Paris Expo ,Porte de Versailles(展示会場)
Apple expo 2002の展示会場レポートは、昨日のApple Computerブースに続いて会場全般の様子をお伝えする。今回、Apple expo 2002への出展者数は約250社。これは、一昨年の開催とほとんど同じ規模となる。各地で開催される展示会では出展者数そのものが減っているところも多く、展示会そのものが縮小傾向にあるなかで、なかなか健闘しているといっていいだろう。
各種周辺機器などハードウェアを中心に見ると、このApple expo開催を機会に発表したような製品は少ないながら、来場者は興味深げに展示を見たりブースのスタッフに質問をしたりしている。ありがたいのは、例えばプリンタならエプソン、キヤノン、HP、そしてデジタルカメラなら、ニコン、オリンパス、ソニーなど、関連のメーカーがひととおり出展者リストに名を連ね、ブースを構えていることだ。
東京開催のMacworldでは、こうしたプリンタやデジタルカメラを扱うメーカー各社の出展がここ数年見送られる傾向にあることを考えれば、うらやましい限りである。我々のようなメディアの立場から見れば、会場内でまったく新しい製品を見つけることができないのは厳しいところだが、一般来場者にとっては、各社のラインナップにひととおり目をとおすことができる展示内容には満足げな様子がみえる。
もうひとつの特徴は「買い物」という要素が展示会への来場目的のひとつになっていること。展示会場内には、あちこちに販売店系のブースが点在している。すべてをあわせて考えれば、会場全体の5~7分の1程度はこうした販売スペースが占めているものと思われる。来場者は、たった今メーカー各社のブースで見てきた製品を購入すべく、こうした販売店のスタッフに販売価格をたずねながら会場を巡る。製品の仕様や確認はメーカーブースで、その買い物は販売店のブースでという、うまいサイクルが会場内でできあがっているようだ。
会場内で見つけた各社の製品やブースの様子などは、写真を中心に紹介する。
純正品が普及している日本からは想像しにくいが、欧米ではインクジェットプリンタ用のインクカートリッジの互換製品や詰め替え用のインク液なども販売されている。そんななか、今回見つけたのは外付けのインクタンク。繋がっているチューブを経由してカートリッジ部分にインクが送り込まれる。印刷もこのまま行なうので、プリンタのトップカバーは開けたまま。カートリッジの動きに影響が出ないよう、チューブはケーブルクリップで固定されている。エプソンとキヤノンの各製品に対応するインクタンクとカートリッジ側のアダプタが用意されているとのこと ( http://www.inkup.net/ ) | エンターテインメントのエリアではお馴染みのMac OS X対応ゲームのフリープレイ。デモ機に搭載されているGPUは、NVIDIAのGeForece4とATIのRADEON 9000Proが半々ずつ |
展示会場内のいたるところで見かける販売店系のブース。来場者はメーカー各社のブースで確認してきた新製品などを、これらのブースで買い求めている | パリ市内のバス停に見かける広告には、こんなiMacのポスターがいっぱい |
□Apple expo 2002のページ(英語)
http://www.apple-expo.com/uk/home/index.html
(2002年9月12日)
[Reported by 矢作 晃]