超小型デジタルカメラ、Cyber-shot Uを持って、久々に湘南へ遊びに行った。このカメラ、サイズも凄いが、機能の割り切り方がとっても凄い! 撮影者は内蔵ストロボのON/OFF程度しか触れず、AEはオートで露出補正無し、ホワイトバランスもオートのみ。単にシャッターを押すだけのお気楽カメラ仕様である。
ただ、それで万事OKという訳にもいかず、シーンによっては予想通り露出アンダーになったりオーバーになったり、ホワイトバランスもうまくいかないこともあった。このコンセプトを貫くなら、シーン認識形のAEやAWBを導入するなり、露出とホワイトバランスに関してはもっと研究の余地はあるだろう。せめてメニューの何処かにこれらを固定する機能を入れてくれれば完璧だったのに、筆者としては残念である。
この関係もあり、今回の写真は全て若干レタッチを施し、筆者のイメージに近づけた。主なレタッチ内容は、マスター・トーンカーブを使って露出とコントラストの調整、RGB各チャンネルのトーンカーブ操作でホワイトバランスを好みに仕上げ、更に、レイアウトの都合上、横位置は640×480ピクセルへ縮小、縦位置は幅を少しトリミングして、320×480ピクセルへ縮小後、2枚張り合わせた。この点はご了承頂きたい。
逆に気に入った点は、サイズももちろんであるが、マクロモードがなく、通常モードのまま10cmまで寄れることだ。焦点距離が35mm換算で33mm相当なので、パースが付いてしまうものの、絵としてはこれはこれで面白い。このシームレスな感じは一度体感すると病み付きになるだろう。被写体との距離もどんどん近くなるし……(笑)。
気になる単四型ニッケル水素充電池2本のバッテリーは400枚程度は持ちそうな感じだ。ヘビーユーザーでも、予備にもう一組持っていれば大丈夫だと思われる。ただ付属の充電器だとフルチャージに12時間近くかかるため、余裕をもって充電しないと間に合わない。筆者は撮影の前日から充電をはじめたのだが、三組目が時間切れとなってしまった。画質は130万画素ということもあり、引きはちょっと辛く、できるだけ寄って撮った方がいい。ラフに扱うとレンズに指がかかるので、要注意! 筆者はこれで随分失敗した。
とは言え、このサイズのカメラでこれだけ撮れればまぁ合格点。これから夏真っ盛り。Cyber-shot Uと一緒に出かけてみてはいかがだろうか!?(表紙の写真のみ、Canon IXY DIGITAL 200a)
(c)Photo and Text by Kazuhisa Nishikawa Model Machi Shirakawa
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