Macworld Conference & Expo/New York 2002:前日レポート

NYのMacworldが明日開幕、次期Mac OS Xがいよいよ一般公開
~フラッグシップとなる直営店、SOHO店も開店に向けて工事中

Macworld Conference&Expo/New Yorkの開催されるJavits Convention Center

会期:7月17日~19日(現地時間)

会場:Jacob K. Javits Convention Center, New York




■クリスタルパレス内に、恒例の隠しタペストリーは見あたらず?

クリスタルパレスにはThink differentに変わるイメージ広告「Real People」をテーマにしたタペストリーがずらりと並んだ

 17日午前9時(現地時間)のジョブズCEOによる基調講演を皮切りに、今年もニューヨークのMacworld Expoが本格的に開幕する。すでに一部のカンファレンスやワークショップは15日からスタートしているが、16日は急ピッチで会場の準備が進んでいた。

 Macworldに寄せられるのは、やはりApple Computerによる新製品への期待。同社に関する噂を競って掲載するいわゆる噂系のサイトは、いつもどおり日替わりで事実とも想像ともつかない発表内容の予測が繰り広げられている。いまのところ基調講演は、5月のWWDCでプレビューを公開した次期Mac OS X(開発コード:Jaguar)の一般向けお披露目と発売時期のアナウンスなどを中心に進行すると思われるが、初代iBookやG4 Cubeなどを発表したニューヨークが舞台となるだけに、ハードウェア、ソフトウェアともにあっと驚く製品の登場も十分あり得るだろう。

 会場となるJavits Convention Centerの象徴、クリスタルパレスには、いつもどおりApple Computerによるタペストリーが掲げられている。新製品のある時は、これらのタペストリーが基調講演終了まで覆い隠されているわけだが、見渡した限り今年はすでにフルオープン。先日Think differentに変わる同社のイメージ広告となった「Real People」(PCからMacへスイッチした一般ユーザーの声を広告としたもの)がずらりと並んでいる。

 気になるとすれば、コンコースの先にある基調講演会場の正面に位置するエリアに、黒で覆われた横長のタペストリーが複数あること。1月のサンフランシスコ開催では、ほぼ同じ形状のものに発表前のiPhotoの広告が隠されていた。この位置は、基調講演を聴き終えた展示会場に向かう正面に位置する。

 ジョブズCEOによる基調講演は17日午前9時のスタート。日本時間では17日の午後10時にあたる。今回はインターネットでストリーミング中継も行われる。PC Watchでは、この基調講演をはじめ新製品や会場レポートを会期中連日お届けする予定だ。

展示会場はいつもどおり、Apple Computer社のブース部分(左側)は完全にシャットアウト。開幕前日にはお馴染みの光景のひとつ まだ閑散としているレジストレーションエリア。今年のバッジプロダクション(来場者が自分で個人データを入力する)に使われているMacはiBookと新iMac レジストレーション用Macのスクリーンセーバーはたなびく星条旗。ここニューヨークにおける昨年のMacworldとの違いのひとつは、9.11を経たこと……
やはり基調講演終了までは隠されたままと思われるタペストリー。サンフランシスコ開催ではiPhotoが隠されていたのだが、果たして今回は? 市内の広告は昨年ほど多くはない。こちらもやはり「Real People」をテーマとしたもの

□Macworld Conference & Expoのホームページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
□Apple Computerのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
□スティーブ・ジョブズCEOの基調講演ストリーミング中継
http://stream.apple.akadns.net/
□関連記事
【6月11日】米Apple、新キャンペーン“Real People”開始
~Windowsからの乗換を呼びかけ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0611/apple.htm


■ニューヨークのSOHOエリアにフラッグシップとなる直営店をオープン

Apple Computerによる直営店、SOHO店のオープンは7月18日の午前8時

 Macworld開催とタイミングを合わせ、ここニューヨークではApple Computerが仕掛けるもうひとつの企画が進行中だ。昨年5月に鳴り物入りでオープンし、現在は全米で30店余りを数える直営店「Apple Store」のフラッグシップとも位置付けられる店舗が、マンハッタンでも注目のスポット、SOHOエリアで開店する。

 しばらく前までは、前衛的なアートギャラリーや先端ファッションのブティックが中心で、カフェとギャラリー巡りで過ごすニューヨーカーのお洒落な街というイメージだったSOHOも、ここ数年、数々のブランドショップが進出。観光客も足を運ぶショッピング街へと変貌しつつある。開店予定のApple Storeの周囲も、道路を挟んだ向かいにはルイ・ヴィトン、通りの向こうにはアニエス・べー、アナ・スイなどをはじめ、お馴染みのブランドショップが軒を連ねている。

 店舗は開店予定の18日午前8時に向けて、外装、内装ともに突貫状態で工事の真っ最中だ。周囲を工事スタッフが慌ただしく奔走するなか、入り口付近には機密保持のためのセキュリティがふたり配されているあたり、いかにも同社らしい。もちろん中に入ることはできないが、時折ひらくドアの向こうに2階フロアへと続くクリア基調の階段が見えた。

 これまでの直営店は店舗ごとに規模こそ違え、いずれも共通のデザイン、レイアウトによるワンフロア構成で展開してきた。外観からも、ここSOHO店は2フロア構成であることが分かり、フラッグシップ店としての意気込みも感じさせる。

 Apple Store SOHO店開店の模様は、オープニングや店内の様子などさまざまな情報をまじえ、18日(現地時間)にPC Watchでもレポートする予定である。

これまでの直営店は、どの店舗も共通のデザインによるワンフロア構成だったが、ここは2フロアの模様。フラッグシップ店舗としての意気込みか お洒落なアートの街から、いまやブランドショップが建ち並ぶ観光スポットへと変化を続けるSOHOエリアに開店するApple Store 開店まであと1日あまり。16日の午後となっても、写真のように突貫状態で外装と内装の工事が進行中だ

□Apple Store SOHO店の紹介ページ(英文)
http://www.apple.com/retail/soho/
□関連記事
【2001年5月22日】米Appleの直営店がオープン
ロサンゼルス「Glendale Galleria」店現地レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010522/astore.htm

(2002年7月17日)

[Reported by 矢作 晃]

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