NEW PRODUCTS TESTREPORT |
日本サムスン | ||
SyncMaster 152T | ||
コントラスト比450:1の高性能15型液晶ディスプレイ | ||
TEXT:天野 司 Tsukasa Amano |
日本サムスンのSyncMaster 152Tは、高画質パネルと使い勝手のよい筐体を採用した15型TFTカラー液晶ディスプレイだ。
ボディカラーは同社製品ではおなじみとなったシルバーで、画面下側に水平に並ぶ操作ボタン、左右に配置されたメーカー・機種名ロゴなども同系色でまとめられている。スタンド部にブラックのワンポイントがある以外に装飾らしい装飾もなく、非常にすっきりした外観だ。
液晶パネル部は、フレーム枠の幅が狭い狭額縁タイプとなっている。非常に薄型となっているのも特徴で、もっとも厚い部分でもわずか20mm程度しかない。15型という最近では小型の部類に属するパネルサイズと相まって、非常にコンパクトに感じられる。
このパネル部とスタンド部は、パネル最下部のヒンジを介して組み合わされている。また、これとは別にスタンド下部にも同様にヒンジ構造が設けられており、横から見るとZ型の形状となる。同様の構造をした液晶ディスプレイはほかにも存在するが、これにより、パネルの前傾角度の調節とパネル全体の高さが調整できるという自由度が得られるようになっている。
2つのヒンジを持つため、パネルの傾斜を変更しつつ、高さを変えることも可能 | 付属の金属パーツをスタンド部底面に装着することにより、壁掛け配置も容易に実現できることも本機のメリットの1つ |
接続コネクタはスタンド底面部にD-Sub15ピン端子のアナログRGB入力とDVI-D端子のデジタル入力の2系統が用意され、これらを切り換えて利用することができる。電源はACアダプタ方式で、これもスタンド部に接続する。
操作パネルは本体前面に一直線に並ぶ配置となっている。シンプルだが、使い勝手は悪くない | D-Sub15ピンとDVI-Dの2系統入力に対応。両者をボタン1つで切り換えることもできる |
このほか、アナログ入力時には、入力解像度にかかわらず常に全画面表示となるズーム機能なども持っているが、表示アスペクト比を固定する機能はない。ただし、この製品の場合、パネル解像度はXGAサイズ、つまり一般的な4:3のサイズとなるため、SXGA解像度の製品と違って画像が縦長や横長で表示されることは少ない。とはいえ、低価格製品ではないのだから、スケーリングの有無はできれば省略しないでほしかった。なお、カラーモードはsRGBモードをサポートしており最低限のカラーマッチングが可能なほか、ユーザー調整もできる。
RADEON 8500とのDVI-D接続による1,024×768ドット/32bitカラー表示。高コントラストパネルにより、メリハリのある画像を得られる | OSDメニューは日本語にも対応している。そのため、操作に迷うことも少ないだろう |
このように、非常に魅力的な製品だが、やはり問題はエントリークラスの16型・SXGA表示対応製品に近いその価格だろう。本機を選ぶのであれば、設置の自由度の高さや画質のよさを活用する用途に利用したいところである。
・製品名:SyncMaster 152T
・標準価格:66,800円
・問い合わせ先:日本サムスン株式会社
・TEL:0120-363-133(サムスンコミュニティーセンター)
・URL:http://www.samsung.co.jp/
・液晶パネル:15型TFTカラー液晶
・画素ピッチ:0.297mm
・コントラスト比:450:1
・輝度:350cd/m2
・視野角:水平160度、垂直150度
・最大表示解像度:1,024×768ドット/1,619万色
・インターフェイス:D-Sub15ピン×1、DVI-D×1
・消費電力:最大31W
・本体サイズ(W×D×H):357.5×184.5×346.7mm
・重量:2.9kg
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□日本サムスンのホームページ
http://www.samsung.co.jp/
□製品情報
http://www.samsung-shop.eins.ne.jp/html/product_monitor/sm_152t/
□関連記事
【4月19日】サムスン、デュアルヒンジ採用の薄型15インチTFT液晶
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0419/samsung1.htm
(2002年6月5日)