【特別企画】

スマホ連携だけじゃない、撮ったあとはPCで写真ライフを満喫!

 写真を撮るならスマートフォン、写真を見て楽しむのもスマートフォン。さらには写真を加工したり整理するのもスマートフォン。もう誰もがそう思い込んでいるくらい、ここ数年で写真を取り巻く環境は様変わりした。もはやコンパクトデジタルカメラの出番はないといってもいいくらいだ。

 もっとも、写真を特別な趣味にしているような方は、デジタル一眼レフカメラや高級コンパクトデジタルカメラ、ミラーレスカメラなどを使って撮りためているかもしれない。だが、カジュアルに写真を楽しむ場合は、圧倒的にスマートフォンという場合がほとんどだろう。

 食事のたびに写真を撮り、我が子や孫が笑えば写真を撮り、夕陽が美しければ写真を撮り、気分がよければ特別な表情を自撮りする。こうしてスマートフォンにはかけがえのない写真がどんどんたまっていく。手元のスマートフォンをチェックしてみれば、いつのまにか何百枚、人によっては数千枚の写真がたまっているのではないだろうか。

スマートフォンにたまった大量の写真は OneDrive に自動保存

 Office 搭載パソコンなら、容量1TBのクラウドストレージ OneDrive が利用できる。Office 365 サービスの一環として提供されている OneDrive は、インターネットを介して利用できるデータの保存領域。パソコンのみならず、iPhoneやAndroidスマートフォンなど、手持ちのあらゆる機器から利用することができる。

OneDrive にバックアップした写真は、パソコンに加え、スマートフォンやタブレットからアクセスできる

 スマートフォンの写真の整理にこれを活用しない手はない。スマートフォン本体の保存容量は多くても256GB、通常は16GB~128GB程度だから、そこに保存できている写真をすべて置いておくにも1TBという容量は十二分に大きい。

 とにかく、日常的に写真を撮るスマートフォンには OneDrive アプリをインストールしておこう。iPhoneやiPadならこちら、Androidスマートフォンならこちらからダウンロードできる。各ストアで OneDrive を検索してもすぐに見つかる。

写真とファイルをバックアップできる OneDrive

 OneDrive には「カメラのアップロード」という機能が用意されている。インストールしたら、まずは、これをオンにしておこう。こうしておくことで、そのスマートフォンで撮影した写真は、すべて自動的に OneDrive にアップロードされて保存される。

 そのオプションとして、モバイルネットワークを使うかどうか、動画を含むかどうか、バックグラウンドでのアップロードを許可するかどうかを決めておける。契約している電話の毎月のデータ容量に余裕があるならモバイルネットワークを使うように設定しておこう。そうでない場合は、自宅などに戻ってWi-Fiに接続したときにまとめてアップロードされる。

「カメラのアップロード」をONにしておくだけ

 こうして各デバイスのカメラアップロードをオンにしておくことで、撮った写真はすべて OneDrive に集まる。整理のことはあとで考えればいい。とにかく、大事な写真を失わないためにも、すべてを OneDrive に保存する。そうしておけば、その写真を、どのスマートフォン、どのパソコンからでも楽しむことができるようになる。

 通信機能を持たないミラーレス一眼やコンパクトカメラで撮影した写真があれば、パソコンで読み込んで OneDrive にアップロードしておけば、それらの写真をスマートフォンでも楽しめる。一覧から見たい写真だけを選択できるので、スマートフォンの保存領域は、ほとんど圧迫されることはない。

スマートフォンの保存容量を減らさずに写真を閲覧

写真はやっぱり大きな画面で見たい!

 写真を見るとき、やっぱり大きく引き伸ばしたものを見るのが楽しい。これは紙焼きプリントの時代からの真理だ。

 画面のサイズという点で言えばノートパソコンでも15型前後、一体型では20型を超える大きなスクリーンを持っている。TVに接続すれば50型で写真を楽しめるというのも現実的になりつつある。これだけ画面サイズが大きければ、同じ写真を5型前後のスクリーンで見ているときとは、ちょっと違った印象を受けるかもしれない。

 スマホで撮った写真でも、パソコンで OneDrive を開くだけで目の前に現れるのだ。まるで魔法のようだ。パソコンから OneDrive の写真を参照するには、フォトアプリで開けばいい。そこに撮影した写真が表示される。一覧から気になる写真を選択すれば、パソコンの大画面でその写真を楽しめる。

全画面表示で見る写真はなおさら臨場感が増す

Surface Pro 4 と Surface ペンで書類などに描画

 Surface Pro 4 のように、ペンに対応したパソコンなら写真の楽しみはもっと広がる。Surface ペンは、デジタイザペンと呼ばれるプロのクリエイターにも定評のある優れたものだ。1024段階の筆圧を検知して、書き味を実現している。オプションのペン先も用意され、書き味の微妙なバリエーションも選択できる。

 写真の加工は、OneDrive 上の写真を直接フォトアプリで開いて行う。フォトアプリには写真の補正、調整機能があり、あらかじめプリセットされたフィルターを選んだり、ライトや色、暖かさ、明瞭度、ふちどりなどの具合を調整して写真の見栄えをよくすることができる。

写真の補正や調整のほか、プリセットされたフィルターを選ぶことができる

 さらに描画機能も用意され、好きな色のボールペン、鉛筆、カリグラフィペンを使って描画ができる。ビジネス写真なら、注目すべきポイントをマーキングしたりといった書き込みをして、Word の文書などに貼り付け、文書やプレゼンに活かすといったこともできる。

写真に Surface ペンで描画

PowerPoint などのファイルに直接描画もできる

自分に合ったパソコンを選べる時代に

 今回、写真をテーマに、OneDriveとスマートフォンとの連携や、ペンを使った描画の楽しさを紹介してきたように、最近のパソコンは仕事のほかにも、趣味や生活で身近に使えるものも多く存在する。

 Surface Pro 4 のようにペンが活用できるデバイスだけではなく、軽さや画面の美しさ、音質をウリにしているものなど、シーンに応じて様々なスタイルに対応可能なパソコンが増えている中、どれを選べばいいか迷っている人もいるだろう。

 本来は、家電量販店で店員の話を聞きながら触ってみてほしいのだが、そんな時間はなかなか作れないという人は、活用シーンやオススメPCが紹介されている、日本マイクロソフトの「My ヒーロー PC」のページをご覧いただきたい。写真のほか、料理や音楽でのパソコンの活用法が一例として紹介されている。自分に合ったパソコン探しの参考になれば幸いだ。