Levi'sとGoogleのコラボで生まれたIoTデニムジャケット

袖にスマートフォンなどと連携するセンサーを搭載したデニムジャケットの「Jacquard」

　あのジーンズで有名な米Levi'sが、IoTなデニムジャケット「Jacquard」を発売する。音楽の再生、マップアプリからの道案内などができ、袖部分に搭載されたセンサーをポンと叩いたり、覆ったりといったジェスチャー操作を行なうことで、ペアリングしたスマートフォンと連動して動作する仕組みだ。

　この企画はGoogleとのコラボにより生まれ、自転車乗車中などのスマートフォンの操作が難しい状況を想定して作られたウェアラブルデバイスとなっている。このセンサーはLEDと触覚センサーフィードバック機能を備えており、これによりユーザーへの通知を可能とする。

Jacquardの袖部分にボタンのようなセンサーがある

自転車乗車モードをオン

センサーに手をかざして音楽を再生できる

　また、自転車に乗車してJacquardを操作している紹介動画では、道案内機能の利用にスマートフォンに接続したイヤフォンから音声を出して知らせたり、センサーに手をかざして近くにどのような店があるかを調べるといった使い方を紹介している。掛かってきた電話を切るという機能も搭載しているようだ。

　現時点では全部でどのようなジェスチャー機能が用意されているのか不明だが、オンラインサービス、アプリ、スマートフォンの機能に接続し、さまざまなアクションを起こせる模様。発売は2017年春となっており、費用対効果の良好な価格で提供予定としている。日本での販売は不明。

　なお、日本では2015年6月に道路交通法が改正され、自転車をイヤフォンなどを付けて周囲の音が聞こえない状態で運転することが禁止されるようになった。悪質な場合は罰金を課されるので、日本でJacquardが販売されたとしても、機能をフルに使うのは難しそうだ。