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タッチ対応ノートの需要に陰り。メーカーが開発中止へ

 台湾DIGITIMES誌は29日付け(現地時間)で、需要が予想を大幅に下回ることから、ノートPCメーカー各社が第4四半期向けタッチ対応ノートPCの開発を中止したと報じている。

 サプライチェーン上流関係者の情報を元に同誌は、スマートフォンとタブレットの興隆が、ノートPCの需要を減少させている一方で、ノートPCのユーザーは伝統的なキーボードとマウス(タッチパッド)の使用を希望しているとともに、ノートPCのタッチ対応は、価格上昇も招くことから、タッチ対応ノートは魅力が薄れていると伝えている。ノートPCメーカーは、今後も2-in-1機ではタッチ対応を継続するが、Ultrabook、ゲーミングノート、メインストリームノートでは、タッチ対応を取りやめるという。

 一方、MicrosoftとIntelは現在もタッチ対応を強力に訴求しており、この件は両社の今後の動きにも影響を及ぼすと見られる。

 現在、ノートPCメーカーはすでに、2015年登場予定とされるWindows 9がもたらすハード/ソフトの革新が需要を刺激してくれることに新たな期待をかけているという。

(若杉 紀彦)