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米政府、QualcommにHuaweiへの4G関連製品販売を許可

Huaweiは基本的に傘下のHiSilicon製SoCを採用しているが、Qualcomm Snapdragon採用機もある。写真はSnapdragon 632初搭載の「honor 8C」

 ロイター誌によると、Qualcommは13日(米国時間)、Huaweiに対する携帯端末向け半導体製品の販売許可を得たという。

 同誌が報じたところによれば、Qualcommは米国政府から「スマートフォンなど4G関連を含む多くの製品販売についてライセンスを得た」としている。この中に5G関連製品が含まれるかどうかや、具体的な製品名については明らかになっていない。

 Huaweiとその関連企業(Kirin SoCなどを製造するHiSiliconなど)は2019年5月、米産業安全保障局(BIS)が管理する「米国の安全保障や外交政策上の利益に反すると判断された個人や団体」を掲載するエンティティリストに追加された。2020年9月からは、米国製の半導体製造装置によって製造された半導体チップについては(米国外の企業が製造した場合であっても)リスト掲載企業に対する輸出が規制されている。

 HuaweiがBISによる輸出管理強化前に購入した半導体の在庫は、来年初頭に底をつく可能性が指摘されていた。Qualcommに対する今回の製品販売許可によってHuaweiはQualcomm製品を使った製品開発および製造を継続できるが、5G対応製品の供給については限定的に影響があるとみられる。