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デンソーと日立、書面の押印と電子化を自動的に行なうロボットを開発

 株式会社デンソーウェーブは11日、日立キャピタル株式会社および株式会社日立システムズと共同で、書類の押印と電子化を自動的に行なうロボティクスソリューション「RPA&COBOTTA オフィス向け自動化支援」を開発したと発表した。本ソリューションは12月18日に東京ビッグサイトで開催される「2019国際ロボット展」で展示される。

 近年、日本の生産労働人口が減少しているため、従来よりも少ない人数で生産力を高める「RPA(Robotic Process Automation)」に注目が集まっているが、RPAの導入領域はPC操作やシステム上のオートメーション化に限定されており、人的作業が発生する業務での導入は見送られていた。

 そこで3社は、人協働ロボット「COBOTTA」による人的作業代行とRPAツールによるデジタル作業の自動化を組み合わせた本ソリューションを開発。契約書の捺印と電子化をCOBOTTAが自動的に行なうことで、業務効率化と省人化、生産性向上のニーズに応えるとしている。

 写真を見るかぎり、ページめくりの動作も自動で行なわれるようだ。スキャナにはPFUの非破壊型スキャナ「ScanSnap SV600」が用いられているとみられる。

 そもそも書類やハンコ/サインをすべて電子化すれば、業務効率化と省人化、生産性向上が図れるわけで、あえて「お客さまのニーズに応じて開発した」あたり、現代のアートと呼べるソリューションなのかもしれない。