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Amazon、呼び鈴ベンチャーを1,000億円で買収か

Ringによる動作イメージ。来訪をスマートフォンから応対できる

 ロイターは28日、Amazon.comが米国のベンチャー企業「Ring」を10億ドルで買収することを決定したと報じた。

 Ringは、スマートフォンなどで外出先でも応対できるカメラ付きのネットワークインターホンを販売するベンチャー企業。Amazonは2017年に配達員に一時的に解錠可能とするスマートロック「Amazon Key」を発売しており、今後米国での配達サービスに変化が見られそうだ(過去記事も参照"Amazon配達員が解錠できるスマートロック「Amazon Key」発売")。

 Ringはインターホンのほか、ネットワークカメラ的な製品群を販売している。いずれも無線LAN経由で自宅ネットワークに接続し、外出先から侵入警報と映像を確認できる点を特徴としており、モーションセンサーにもとづいた通知がスマートフォンなどに送られるしくみだ。

 ロイターによれば、Amazonは契約に関するコメントを拒否したとのことだ。しかし、先述の「Amazon Key」のような末端の物流を変えていくための戦略的な買収であると考えられる。たとえば、そう遠くなく実現しそうなものとしては、軒下に配達された荷物を遠隔監視することで、対面での荷物受け渡しによる業務負荷の削減といったものがあるだろう。

 海外では日本と異なり、配達員が軒下に小包を置くことで配達完了とする場合もある。そうした場合にも持ち去りを防止したり、配達完了をリアルタイムで確認できるこのようなカメラは配達に対する信頼感というニーズにはある程度応えることができるだろう。