“ハチ公前”での待ち合わせ混雑を解消するHoloLens用ARアプリ

　東京渋谷の待ち合わせ場所と言えば、「ハチ公前」が定番だが、定番過ぎて人が集まり過ぎており、相手を探すのに一苦労と言うことで、必ずしも最善の場所とは言えない。そんな問題を解決するHoloLens用ARアプリ「Myハチ公」を坪倉輝明氏が開発した。

　要は自分と相手にだけ認識可能な“ハチ公前”を任意の場所に作り出してしまえば、混雑の問題を解消できるというコンセプトで作られたMyハチ公。お互いにHoloLensを装着しておき、待ち合わせ場所を指定したい方が、その場所にて指をつまむ動作をすると、そこに魔法のようにハチ公が現われる。HoloLensは透過型ディスプレイなので、街中にさもハチ公が設置されたかのように見える。Myハチ公は自分と待ち合わせの相手にしか表示されない。また、設置場所はGPSによって相手と情報が同期され、残りの人はにはその場所までのナビゲーションが表示される。

　ただし、作者も自ら指摘している通り、HoloLensの認知度が低い現在、HoloLensをかぶって街中をうろついていると奇異の目で見られることは避けられない。

　説明のスライドによれば「課金ガチャでハチ公を自分好みに変更しちゃおう!」とも書かれているが、このアプリはコンセプトモデルで一般には公開されていない。と言うことで、半分冗談で作られたようだが、ARのあり方や使い方としては、かなり当を得ていると言えるだろう。