イベントレポート

EIZO、本日発売のカラーマネジメント対応液晶「ColorEdge CS2420」を展示

ColorEdge CS2420

 CP+ 2016の会場には、株式会社EIZOもブースを構えており、本日(2月25日)発売となった写真家向けのディスプレイ「ColorEdge CS2420」を展示している。

 新製品の特徴などについては、関連記事を参照されたいが、会場のブースでは、ディスプレイのハードウェアそのものよりも、CS2420に付属する新カラーマネジメント設定ソフトウェア「Quick Color Match」に焦点が当てられている。

 このソフトは「ディスプレイとプリンタの色を合わせる」という単純な機能を提供するソフトだ。一言で「単純な機能」と言っても、これまでユーザー自身で色味を合わせたい場合、ディスプレイやプリンタの出力をキャリブレーションすることが必須であり、さらに煩雑なWindowsやPhotoshopカラープロファイルの設定や管理を使いこなすスキルが必要であった。これらの手順を簡潔化するのが本ソフトの目的だ。

 ソフトには、あらかじめキヤノンおよびエプソンのプロ向けプリンタと、一部写真用紙のカラープロファイルがセットされている。ソフトを起動すると、接続しているプリンタが表示され、使用したい用紙を選んで、JPEGファイルをドラッグ&ドロップすると、自動的にディスプレイとプリンタのカラープロファイル、およびAdobe Photoshopのカラーマネジメント環境を設定する。これにより、以降Photoshopで同じJPEGファイルを読み込むだけで、ディスプレイとプリンタの発色を合わせられる。

 筆者も過去に、ディスプレイで見た写真とプリンタで出力された写真の色味が全然違って、散々設定に悩んだ経験があるのだが(しかも解決しなかった)、今回ディスプレイ/プリンタ機種限定とは言え、簡単な解決策がEIZOより提示されたという意味では大いに歓迎したい仕組みだと言えるだろう。

ColorEdge CS2420に付属する「Quick Color Match」。まず最初にプリンタを選ぶ(と言っても接続されている対応プリンタのみが表示される)
続いて用紙を選ぶ。基本的に写真出力を想定した純正写真用紙だ。残りはJPEGファイルを読み込ませれば、カラープロファイルおよびAdobe製ソフトのカラー設定が自動的に行なわれる
環境設定では、輝度や色温度、環境光の照明などが選べるが、ほぼ触ることはないだろう
5,000Kの色温度を持つ同社のLEDスタンド「Z-80pro-EIZO」

 このほか、ブースでは同社初の4Kディスプレイ「ColorEdge CG318-4K」なども展示されている。加えて、既存ユーザーの悩み相談コーナーや、写真家および(手前味噌となりますが)僚誌のデジカメWatchおよびGANREF、デジタルカメラマガジンの各編集長が出席するトークセッションも用意されているので、会場にお越しの際はぜひお立ち寄り頂きたい。

僚誌の各編集長も出席するトークセッション
トークセッションは座ってゆっくり聞ける
EIZOディスプレイユーザー向けのご相談コーナー
ブースで展示されている「ColorEdge CG277」
同社初の4Kディスプレイ「ColorEdge CG318-4K」

(劉 尭)