イベントレポート

XYZプリンティング、スマホで操れる18自由度のロボット「Bolide」

~オープンフィラメント対応「ダヴィンチ1.0 Pro」も

3Dプリンタ関連の新製品を多数展示していたXYZプリンティングジャパンのブース

 XYZプリンティングジャパンは、FDM方式の低価格パーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズが人気の3Dプリンタメーカーであり、パーソナル3Dプリンタの国内市場ではシェアNo.1を獲得している。同社のブースでは、国内未発表のパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ 1.0 Pro」や「ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1」が展示されていた。

 ダヴィンチ 1.0 Proは、ダヴィンチシリーズの上位にあたる製品で、プラットフォームがガラスからアルミニウムに変更されたほか、プラットフォーム調整ネジの形状も変更され、よりキャリブレーションがしやすくなっている。プリンタ制御ソフトも、ダヴィンチ Proシリーズ専用ソフトウェア「XYZware for Pro」になり、ダヴィンチ用の「XYZware」に比べてより細かな設定が可能だ。

 また、従来のダヴィンチシリーズでは、純正フィラメントしか利用できなかったが、ダヴィンチ 1.0 Proでは、純正フィラメント以外のフィラメントも利用できるようになった(オープンフィラメント対応)。さまざまなフィラメントを使ってみたいという人には、ありがたい変更であろう。

国内未発表のパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ 1.0 Pro」。ダヴィンチシリーズの上位にあたる製品だ。最大造形サイズは200×200×200mm(幅×奥行き×高さ)と大きい
ダヴィンチ 1.0 Proは、プラットフォームがガラス製からアルミニウム製に変更されている
プラットフォームの調整ネジの形状が変わり、よりキャリブレーションがしやすくなった
ダヴィンチ Proシリーズ専用ソフトウェア「XYZware for Pro」。ダヴィンチ用のXYZwareよりも、細かな設定が可能である

 ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1は、ダヴィンチ 1.0 Proの機能に加えて、3Dスキャナ機能とレーザー刻印機能(レーザーユニットはオプション) を備えた1台3役の高機能モデルだ。レーザーで刻印できる素材は、コルクや木材、紙などに限られるようだが、なかなかユニークな製品だ。ダヴィンチ 1.0 Proの最大造形サイズは200×200×200mm(幅×奥行き×高さ)と大きく、出力精度もダヴィンチシリーズより高いという。発売は今春の予定で、価格は10万円未満になりそうとのこと。

こちらは上位機種の「ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1」。ダヴィンチ 1.0 Proの機能に加え、3Dスキャナ機能とレーザー刻印機能(レーザーユニットはオプション) を備えた1台3役の高機能モデルだ
ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1のレーザー刻印機能の出力例。ダンボールに精密な刻印が施されている
レーザーパワーの調整により、刻印の濃さを変えることができる

 そのほか、無線LAN経由でのインターネット接続が可能で、PCを使わずに直接3Dデータをダウンロードして出力が可能な「ダヴィンチ 1.1 Plus」や専用アプリを使ってiPadやAndroidタブレットから操作できる「ダヴィンチ Jr. 1.0w」、光造形方式の3Dプリンタ「ノーベル 1.0」などが展示されていた。

2015年9月に発売されたパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ 1.1 Plus」。無線LAN経由でのインターネット接続が可能で、PCを使わずに直接XYZギャラリーにアクセスし、3Dデータをダウンロードして3Dプリントを行なえる
2015年10月に発売されたパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr. 1.0w」。こちらも無線LANに対応しており、専用アプリを用いて、iPadやAndroidタブレットから操作できる
光造形方式の3Dプリンタ「ノーベル 1.0」。FDM方式よりも積層ピッチが細かく、高精度なプリントが可能
ノーベル 1.0の出力例。造形サイズはあまり大きくないが、その分高精度だ

 さらに、CEATECでも展示されていた二足歩行ホビーロボット「Bolide」やBolideにいくつかのパーツを追加して組み替えた6脚のクモ型ロボット、ハンディタイプの3Dスキャナ「XYZprinting ハンドヘルド 3Dスキャナー」も展示されていた。Bolideは、18自由度のロボットで、付属のリモートコントローラーや専用アプリを用いたスマートフォンやタブレットからの操作が可能である。Bolideの発売は未定だが、2016年春頃になりそうだとのこと。価格も10万円を切る予定とのことで、期待したい。

国内未発表の二足歩行ロボット「Bolide」。頭部には、3Dプリンタで作ったパーツが装着されていたが、ほかの部分の外装も3Dプリンタで自由に作成できるように設計されている
頭部パーツを変更するだけで、ロボットの印象は大きく変わる
3Dプリントされた頭部パーツ。3Dプリンタを使えば色も自由に選べる
Bolideにパーツを多少追加して組み替えるだけで、6脚のクモ型ロボットになる
ハンディタイプの3Dスキャナ「XYZprinting ハンドヘルド 3Dスキャナー」。RealSenseテクノロジを採用しており、コンパクトで低価格だ

(石井 英男)