イベントレポート
【やじうまCOMPUTEX】GoPro搭載で水中撮影可能な本格派ラジコン潜水艦
~推進速度3.5km/h、バラスト機構も搭載
(2015/6/4 19:30)
TT Robotixは、本体正面部分にGoProを装着し、水中撮影が可能な遠隔操作の潜水艦「TTR-SB Seawolf」を展示した。この製品は、安価なホビー用途ではなく、より本格的な仕様となっている。
本体サイズは774×350×285mm(幅×奥行き×高さ)とかなり大きく、重量も7.7kgと重い。水深は5~8mまで対応。出力320Kvのブラシレスモーターに直径62mmのスクリューを装着することで、推進速度は最大時速3.5km。スクリュー後方に垂直方向、水平方向に動く3枚の舵と、本体前方に垂直方向に動く舵が2枚、合計5枚の舵が装着され、進行方向をコントロール。また、本体内には外部の水を取り入れたり排出することで船体の浮沈をコントロールするバラスト機構も備えている。搭載するバッテリ容量は5,000mAhで、連続駆動時間は約50分。操縦には、専用のコントローラを利用する。コントローラの形状は、ラジコン用のものとほぼ同じだ。
製品は2種類がラインナップされており、1つは真水にのみ対応し、FM波のコントローラを利用するものと、真水と海水に対応し、2.4GHz帯域無線コントローラを利用するものが用意される。FM波のモデルでは約50m、2.4GHz帯域無線モデルでは約70mの範囲で操縦が可能とされている。また、2.4GHz操作モデルは撮影中の画像をライブ転送する機能を備え、2.7型モニタが付属。手元で水中を確認しながらの操作が可能になるという。なお、潜水艦の性能は双方とも同じだ。
ブースでは小さなプールを用意し、実際にFM波のコントローラに対応するモデルでデモが行なわれていた。プール自体が小さいため、速度は抑えられているそうだが、それでもなかなかのスピードで推進する様子が確認できた。また、バラストタンクへの注水や排水による潜行、浮上もなかなかスムーズだった。実際の動きを見ると、おもちゃのレベルは完全に凌駕しており、本格的な水中撮影用途に活用できそうな印象を受ける。
ただ、対応する水深は最大5~8mまでとそれほど深くないので、利用シーンは限られそうだ。また、推進力もそれほど大きくないと思われるので、川や海など、水流のある場所での利用は難しいだろう。ただ、プールや水族館の水槽などで活用するというシーンなら、十分に活躍してくれそうだ。
製品の発売時期は7月中を予定しており、FM波対応モデルの米国市場での価格は999ドルを予定しているとのこと。2.4GHz帯域無線モデルは、発売時期、価格とも未定。