イベントレポート

ソニーモバイル、QHD+のOLEDとAndroid 9採用のXperia XZ3

ソニーモバイルのXperia XZ3

 ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社(以下ソニーモバイル)は、親会社のソニー株式会社が8月30日にIFAの会場内で行なった記者会見の中で、同社の最新製品となるXperia XZ3を発表した。

 ソニーモバイルは2月に行なわれたMWCで、Xperia XZ2を発表しその後追加モデルとして上位版のXperia XZ2 Premiumを発表していたが、今回発表されたXperia XZ3はその名前からもわかるようにXperia XZ2を置き換える製品となる。

 最大の特徴は、これまで歴代のXperiaではディスプレイに液晶が採用されてきたが、今回の世代から有機EL(OLED)に変更され、高輝度、高コントラストを実現していることだ。また、OSは先日Googleが正式に出荷を開始したAndroidの最新版Android 9 Pieを採用している。

LCDからOLEDに変更されたXperia XZ3

 先述のとおり、Xperia XZ3の最大の特徴は、ディスプレイが従来までの液晶からOLEDに変更されていることだ。これまでのXperiaは、4K HDR、FHDなど解像度や色域の違いなどはあったが、いずれも液晶が採用されていた。今回Xperiaとしては初めてOLEDが採用され、従来よりも高輝度、高コントラスト、広色域になっている。

 XperiaのXシリーズはXZ2の世代からXperia XZ2 Compactも含めてすべてHDR化されており、今回のOLEDを採用したXperia XZ3もHDRに対応している。解像度はXperia XZ2がFHD+だったのに比べて、QHD+(2,880×1,440ドット、18:9)に強化されている。

Xperiaのディスプレイ進化の歴史
ブラビアの高画質化技術を適用
左が旧Xperia、右がOLEDのXperia XZ3。JPEGも読者がご覧になっているPCもHDRではないため、差が分かりにくいが肉眼でみると、右側のXperia XZ3がOLEDのテレビに近い発色だったことがわかった

 ソニーモバイルによれば、ソニーのTVであるブラビアシリーズのOLED TVでの映像技術も移植して高画質化を実現している。従来の液晶製品から導入されている高画質化機能となる「X-Reality for mobile」、「Triluminos Display for mobile」などが本製品でも搭載されており、従来の液晶のXperiaと比較してみると、たしかにOLEDらしい、引き締まった感じの動画が再生されていることが確認できた。

背面も3D曲面ガラス
下部、USB Type-C端子がある
サイド
上部、SIMカード/microSDカード用トレイがある。ピンがなくても開けられる仕様は素晴らしい
SIMカードトレイ
背面からと指紋センサー
両面ともに3D曲面ガラス

 なお、ガラスはCorningのゴリラガラス5が採用されており、前面/背面とに3D曲面ガラスになっている。これにより、Xperia XZ2世代から導入された曲面を活かしたデザインがさらに際立つようになっている。

内部のデバイスはXperia XZ2とほぼ同じスペック

 内部のスペックに関しては、SoCが同じSnapdragon 845ということもあり、Xperia XZ2から大きな進化はない。microSDXCの対応可能な容量が512GBに増えたが、これは512GBのmicroSDXCカードが販売開始されたことによるもので、基本的に内部のハードウェアはほぼ同等と考えて良い。

【表】Xperia XZ3のスペック
SoCSnadragon 845
メモリ4GB
内部ストレージ64GB(UFS)/microSDXCスロット(最大512GB)
ディスプレイ6.0型QHD+ OLED(18:9)/Corningゴリラガラス5
LTE5CA LTE(4x4 MIMO)
無線IEEE 802.11ac(MIMO)/Bluetooth 5.0/NFC
SIMカードNanoSIM(カードトレイ)
背面カメラ1,900万画素
前面カメラ1,300万画素
バッテリ3,330mAh
I/OUSB Type-C(USB PD対応)
指紋センサー背面
防水/防塵IP65/68
本体色ブラック/ホワイトシルバー/フォレストグリーン/ボルドーピンク
サイズ/重量73×158×9.9mm/193g
OSAndroid 9 Pie

 メモリは4GB、内部ストレージは64GB、LTEモデルは5CA 4x4MIMOで最大1.2Gbpsの下り速度を実現できる(通信キャリア側の対応が必要になる)。ストレージはmicroSDXCスロットで増設することができる。なお、国によってはデュアルSIMのモデルが展開され、その場合にはmicroSDXCと排他利用となる。

 ハードウェアスペックで大きな違いはバッテリ容量と前面カメラ。バッテリはXperia XZ2の3,180mAhから3,330mAhと増えている。ソニーモバイルによれば、バッテリ容量は増えているが、バッテリ駆動時間は変わらないとのことなので、LCDをOLEDに変更して増えた分を吸収するためだと考えることができる。ただし、本体の重量はXperia XZ2の198gから5g減って193gとなっている。

前面カメラ強化

 背面カメラに関しては、Xperia XZ2と同じ1,900万画素で960fps/フルHDのスーパースローモーション撮影に対応したMotion Eyeカメラとなっているなど、基本的には同じ。強化されているのは前面カメラで、Xperia XZ2の500万画素から、1,300万画素とF1.9の明るいレンズに変更されている。これにより、とくに女性ユーザーからのニーズが強い、セルフィー時の高画質撮影を実現する。

新しいサイドセンスというUIを導入し使い勝手を強化、OSはAndroid Pieに

 今回のXperia XZ3ではUIにも大きな手が入れられている。とくに液晶が大型化したことにより、片手で操作しにくいという声に応えて、3D曲面ガラスの特徴を活かした、新しい操作体系を導入する。

サイドセンスの説明
サイドセンスのメニューはAndroid画面にオーバーラップして表示される

 サイドセンスと呼ばれる新しい操作体系がそれで、3D曲面ガラスのサイド部分をタッチして横にスライドするとAndroidのシェルの上に重ねて表示できるランチャーを、サイド部分を縦にスライドするとAndroidのバックボタン相当として、またサイド部分をダブルタップするとカメラキーとして利用することができる。ランチャーではAIの機能を利用して、ユーザーがよく使うアプリを自動で表示したりという機能がある。

待ち受け画面の常時表示機能

 また、全体が黒でほとんど画像が動かない場合にはあまり電力を消費しないOLEDの特徴も活かし、待ち受け時に時刻や通知を常時表示しておく機能も用意されている。単に情報だけでなく、ステッカーと呼ばれる、あらかじめ用意されているイラストや写真などを表示しておく機能も用意されている。

Android 9 Pie搭載

 OSはAndroid 9 Pie。Android 9 Pieの標準では2ボタンになっているが、Xperia XZ3ではAndroid 8世代までと同じように3ボタンになっている。これは従来のXperiaユーザーからの乗り換えを意識しているとのこと。カラーバリエーションはブラック、ホワイトシルバー、フォレストグリーン、ボルドーレッドの4色だが、どの色を投入するかはリージョンにより異なるとのことだった。

カラーバリエーション
用意されるアクセサリー

 原稿執筆時点では価格や投入時期などに関しては未定とのこと(地域によっても異なる)だが、日本でもXperia XZ2が通信キャリア各社から販売されていることを考えれば、日本でも販売される可能性は高い。