イベントレポート

ベゼルが消える!? 3画面環境で効くASUS「Bezel-free Kit」を現場で見てきた

~17.3型/144Hz G-SYNC対応のゲーミングノートの実機も掲載

ASUSのBezel-free Kitを利用したトリプルディスプレイ、確かにベゼルがないように見える

 ASUSは、CESが開催されている会場近くのホテルで、同社ゲーミングブランド「ROG(Republic Of Gamers)」のゲーミングノートPC、NVIDIAのBFGD対応65型ディスプレイ、リフレッシュレート144Hzに対応したゲーミングノートのROG 703、ゲーミングディスプレイ用のアクセサリ「Bezel-free Kit」などを展示した。

レンズの屈折を利用してマルチディスプレイでのベゼルを隠す「Bezel-free Kit」

 「Bezel-free Kit」は、ASUSが提供するユニークなアクセサリで、その名のとおりディスプレイ間のベゼルがないように見せてしまう製品だ。Bezel-free Kitは眼鏡のレンズのような作りになっており、ディスプレイ間に設置して使用する。Bezel-free Kitの背面に表示される画面を伸長し、本来であればベゼルがある部分が画面であるかのように錯覚させるという仕組みだ。

連結部分
確かにベゼルがないように見える不思議な感じだ

 Bezel-free Kitは上下に伸長するようになっており、基本的には装着できるディスプレイを選ばないが、ディスプレイの角度は130度に設定する必要がある。光学的に見せているだけなので、追加のソフトウェアの設定などはなく、130度という角度でBezel-free Kitを取りつけるだけだ。

裏側に回るとこんな感じで複数のディスプレイが130度の角度でおかれている
外したところ、ちゃんとベゼルがあることがわかる
キットそのもの、上下に伸長する
ディスプレイを挟み込むような形で装着する

 実際の使用感だが、写真を見てもわかるように意外と違和感がない。もちろん、レンズで屈折させているので、ややぼやけた感じになってしまうが、ゲーム画面が動いていると意外と気にならない。

 なお、ASUSによれば現時点では価格や出荷時期などは未定とのことだった。

144HzのG-SYNCディスプレイを内蔵したゲーミングノートPCの「ROG G703」

ROG G703

 ASUSの「ROG G703」は、144Hzのリフレッシュレートをサポートした世界初のG-SYNC対応17.3型フルHD液晶搭載ゲーミングノートPCだ。

 CPUにはCore i7-7820HKを採用しており、GPUとしてGeForce GTX 1080を搭載している。実機で確認したところ、G-SYNCを有効にしてゲームを行なうと、有効になっていない場合に比べてスムーズにプレイできる様子が確認できた。

144HzのG-SYNC対応17.3型フルHDディスプレイを内蔵しているROG G703
キーボード
タッチパッド

 キーボードは近年のASUSのゲーミングPCでは一般的なRGB LEDを採用しており、ツールを利用して色が変更できる。ポート類は左右のほか、背面にも用意されており、拡張性も十分に確保されている。

 Anti-Dust Cooling(ADC)という吸排気口にたまりがちなホコリを排出する仕組みが用意されており、ゴミが詰まって廃熱がうまくいかないというトラブルを避けられるようになっている。

NVIDIAのBFGDに対応した65型ディスプレイも展示

ASUSのROG Swift PG65 Big Format Gaming Display

 また、NVIDIAが1月8日(現地時間)に行なった記者会見で発表されたBFGD(Big Format Gaming Display)に対応した65型ディスプレイとなる「ROG Swift PG65 Big Format Gaming Display」も展示されていた。

 スペックなどは別記事ですでに紹介されているとおりで、65型4K(3,840x2,160ドット)で、リフレッシュレートは120Hz、G-SYNC/HDRに対応している。また、NVIDIAがAndroid TVベースで提供しているShieldの機能が内蔵されており、PCゲームをストリーミングでプレイしたり、Netflixなどのプレミアムコンテンツを再生したりできるのも特徴だ。

背面
ポート類は背面の左側にある