イベントレポート

ソニー、4K OLED採用TV「A8F」シリーズを発表

感動を強調する平井CEO

 ソニーがCES開幕前夜恒例のプレスカンファレンスを開催した。登壇したCEOの平井一夫氏は、まず、写真の世界のゲームチェンジャーとしての一眼レフデジカメ「α9」やデジタルカメラ「RX0」を100個設置可能な集中制御機能付きマウンタなどを紹介する一方で、ソニーピクチャーズやソニーミュージックのビジネスの好調推移をアピール、ソニーの業績が安泰であることを強調した。

 そして「感動」を伝えるソニーをキーワードに、CESに併せて北米で発表される数々の新製品を紹介していった。

 TVについてはA8Fシリーズを発表、日本では既発売のA1シリーズに極薄のスタンドを追加し、場所を選ばずに設置しやすい新デザインを採用している。映像エンジンX1 Extremeを採用した4K OLEDブラビアだ。音響システムとしてアコースティックサーフェスを搭載、画面自体を振動させる音響も同等で、映画やTV番組、ゲームに至るまでどのようなコンテンツにも最適だとする。これで選択肢が広がったという。また、会場ではX1 Ultimateのプロトタイプが展示されることを告知、Extremeとの大きな違いを体感してほしいとアピールした。

A8F

 ライフスタイル関連オーディオとしては、3種類のワイヤレススポーツヘッドフォンも紹介された。それが「WF-SP700N」、「WI-SP600N」、「WIーSP500」だ。フラグシップのWF-SP700Nは左右独立型ヘッドフォンとして世界初のIPX4防滴対応であると同時に、ノイズキャンセリング機能を両立させている。また、既発売の従来機を含め、これらについてはGoogleアシスタント対応が予定されている。

WF-SP700N

 一方、スマートフォンについては、会場の聴衆に向かって「誰もソニーのスマートフォンを持っていないだろう」と笑いを誘う一方で、ほとんどのスマートフォンがソニーのイメージセンサーを使っていることを強調し、その技術の高さがスマートフォンのみならず、自動運転車のセンサーなどにも利用され各シーンで活かされていることを訴えていた。

 このほか、aiboの紹介を通じてAIとロボティクスの分野について積極的にとりくむことを宣言した。家庭、オフィス、空、陸、どこでもソニーがヒューマンポテンシャルを高揚させることを約束し、翌日からのCESを楽しんでほしいと聴衆に訴えた。

aiboはまだはじまったばかり。今後のソニーのAI戦略、ロボティクス戦略の鍵となるとアピールした