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ベストショットを検出する顔認識エンジンなど新機能搭載の「筆まめVer.25」

~住所録管理が可能なクラウドサービスも提供予定

「筆まめVer.25」

 株式会社筆まめは、年賀状作成ソフトの最新版「筆まめVer.25」を、9月5日に発売する。なお、8月20日より同社オンラインショップでダウンロード版を先行販売するほか、パッケージ版の予約も受け付けている。

 価格とラインナップは下記の通り(価格は全て税別)。Ver.24まではテンプレートや辞書などを含めたフル機能をパッケージ版で提供し、ダウンロード版は一部機能を省略して「筆まめSelect」という別製品として展開してきたが、Ver.25からはパッケージ版と同等の機能を有するダウンロード版も販売する。

  • ダウンロード版:5,200円
  • ダウンロード/アップグレード・乗り換え専用:3,505円
  • パッケージ版:6,076円
  • パッケージ版/アップグレード・乗り換え専用:3,505円

 Ver.25では、写真年賀状向けに新たな機能を搭載。「ベストショット検出」は、東芝製の顔認識エンジンを利用し、指定フォルダ内の画像から顔が写っている写真や、笑顔の写真のみを抽出することができる。また、トイカメラ風やイラスト風などの写真を簡単に作成できる「筆まめフィルタ」を搭載した。

 さらに、デザインの雰囲気や背景や賀詞、色合いなどを選ぶだけで異なるバリエーションの年賀状を作成できる「年賀状デザインナビ」を強化。従来はイラストを用いたテンプレートのみがデザインナビに対応したが、新たに1~3枚の写真が入った年賀状を作成できるようになった。

 ユーザーインターフェイスは、Ver.24で採用された「はじめてモード」に、タッチパネルでの操作に最適化した「タッチモード」を追加。タッチモードでは入力欄が大きめになるほか、項目をタブ別に表示することで、タッチ操作でも誤操作しにくくしている。

 また、Windows XPサポート終了に伴ってPCを買い換えたユーザーを想定し、旧PCからのデータ移行方法を案内する「筆まめデータ かんたん引越」機能や、同窓会や結婚式での付き合いや、お中元やお歳暮などの贈答品などを記録する「コンタクト履歴/贈答管理」も新機能として搭載。

 住所録は、10月にサービスを開始する予定の「筆まめクラウド住所録」と連携。筆まめクラウド住所録は19日に概要が発表されたもので、さまざまな端末からWebブラウザを用いて住所録の管理、編集ができる。パートナー企業との連携サービスで収益を上げるビジネスモデルを想定しており、会員登録のみで無償利用が可能になる見込み。

 このほか、宛名面にイラストなどを盛り込んだデザインを施せる「宛名デコ」や、プロ書道家が監修したバランスのよい宛名レイアウトを行なう「美麗レイアウト」などの独自機能は継承。デザイン/イラストは新たに15万点を追加し、計45万点。書体は5書体を追加し、計147書体を収録する。

顔認識エンジンを利用し、人物写真および笑顔の写真を抽出できる「ベストショット」機能
写真へトイカメラ風やレトロ風などのフィルタを適用できる「筆まめフィルタ」
「デザインナビ」は新たに写真入り年賀状も作成できるようになった
左が通常の「はじめてモード」、右がタッチモード。項目をタブで分けたほか、入力欄を大きくするなど、タッチ操作に最適化した
PCを買い換えたユーザー向けに、旧PCから新PCへのデータ引き継ぎ方法を案内する「かんたん引越」

(多和田 新也)