日本サムスン株式会社は、液晶ディスプレイラインナップを一新し、2012年モデルとして20機種を1月19日より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。

　本稿では、新型のPLSパネルとスマートフォンのMHL対応の4モデルを除く、16モデルについて紹介する。上記の4モデルについては別記事を参照されたい。

　2012年モデルではすべてLEDバックライトを採用し、消費電力の削減を図ったほか、500万:1の「メガ・ダイナミックコントラスト比」を実現したのが特徴。

　「S27A650D」と「S24A650D」は、広視野角のMVAパネル(セミグレア)を採用したビジネス向けハイエンドモデル。前者は1月19日、後者は1月26日発売。店頭予想価格はそれぞれ39,800円前後、24,800円前後の見込み。

　前2度/後ろ25度のチルト、上下150mmの昇降機能、左右270度のスイベル、90度ピボットが可能なスタンドを備えるビジネス向けモデル。MVAパネルの採用で、広視野角と高コントラスト比(3,000:1)を実現した。

　27型のS27A650Dの主な仕様は、解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)、表示色数が約1,677万色、中間色応答速度が8ms、輝度が300cd/平方m、コントラスト比が3,000:1(最大500万:1)視野角が上下/左右ともに178度。

　インターフェイスは、DVI-D、ミニD-Sub15ピン、DisplayPortの3系統を備える。本体サイズは642.5×224.5×466mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.3kg。

　24型のS24A650Dの主な仕様は、解像度がフルHD、表示色数が約1,677万色、中間色応答速度が8ms、輝度が250cd/平方m、コントラスト比が3,000:1(最大500万:1)、視野角が上下/左右ともに178度。

　インターフェイスは、DVI-D、ミニD-Sub15ピン、DisplayPortの3系統を備える。本体サイズは568×224.5×418mm(同)、重量は5.4kg。

S24A350T

　「S24A350T」はMVAパネルを採用したコンシューマ向けモデル。1月19日発売で、店頭予想価格は19,800円前後の見込み。

　S24A650Dから昇降/スイベル/ピボットのスタンド、およびDVI-D入力を省いたコンシューマ向けモデルで、そのほかの仕様はほぼ共通。本体サイズは578.6×239.2×438.7mm(同)、重量は3.6kg。

　「S23A700D」は、独自のBluetoothのアクティブシャッターメガネを採用した3D立体視対応モデル。1月19日発売で、店頭予想価格は29,800円前後の見込み。

　サムスン独自開発の120Hz対応「3D Hyper Real Engine」を搭載した液晶ディスプレイ。ボタン電池を採用することで従来品と比較してメガネが軽量化されたほか、シャッターの開口時間が長くなり、明るい環境でも立体視できる。またBluetooth方式のため、蛍光灯などの干渉を受けにくく、フリッカーを低減した通信が可能という。専用メガネと3Dゲーム用ソフトウェアが付属し、本体を購入するだけで3D立体視できるオールインワンパッケージとなっている。2D→3D擬似変換機能を搭載し、10段階の奥行き調整が可能。

S23A700D	付属のメガネ

　主な仕様は、解像度がフルHD、表示色数が約1,677万色、中間色応答速度が2ms、輝度が250cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大500万:1)、視野角が上下160度/左右170度。パネルはTNでグレア。

　インターフェイスは、Dual Link DVI-D、HDMIの2系統を備える。本体サイズは533.8×197×395.2mm(同)、重量は2.9kg。

　このほかの、TNパネル採用モデルが多数発表されている。発売時期および店頭予想価格、主な仕様などについては下表を参照されたい。

S19B150N	S19B150N