ソニーは、折りたたみ式で、5.5型の液晶を2基備えたAndroidタブレット「Sony Tablet P」を10月から11月頃より発売する。価格はオープンプライス。
4月に行なわれたイベントで「Sony Tablet S2」というコードネームで紹介された製品。3G機能を標準搭載し、キャリアはNTTドコモ。
主な仕様は、CPUがTegra 2 1GHz、メモリ1GB、ストレージが4GB、液晶が1,024×480ドット表示/マルチタッチ対応5.5型×2、OSがAndroid 3.2を搭載。なお、ストレージの内、アプリをインストールできるユーザー領域は2GB。ユーザーデータはmicroSDカードに保存する。
インターフェイスは、Micro USB(クライアント対応)、microSDカードスロット、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、前面30万画素カメラ、背面511万画素カメラ、ヘッドフォン出力(マイク入力兼用)を装備。センサーは3軸加速度センサー、ジャイロ、デジタルコンパス、照度センサーを内蔵する。
本体サイズは、折りたたみ時が約180×79×26mm(幅×奥行き×高さ)、開いた時が約180×158×14mm(同)、重量は約372g。両面のカバーは取り外し可能で、オプションの着せ替えパネルと交換できる。また、バッテリも取り外せる。
バッテリ駆動時間は、音楽再生時で約16.8時間、動画再生時で約6.5時間、3G Web閲覧時で約4.6時間。
閉じたところの上面 | 同じく底面 | 角度は180度まで自由に固定できる |
左側面 | 右側面 | 上下カバーは取り外し/交換可能 |
物理的には2枚の液晶を搭載しているが、内部的には1,024×960ドットの1画面として認識されている。スマートフォン向けのアプリを起動した場合、画面右下に表示される画面モード切り替えボタンによって、1,024×960ドットのフルスクリーン表示と、854×480ドットのシングルスクリーン(上画面を利用)を切り換えられる。
いくつかのアプリでは上画面をビューワ、下画面を操作用として利用するようカスタマイズが施されている。具体例としては、音楽や動画の再生ボタン類、写真のサムネール、キーボード、ゲームのソフトコントローラ(これは上画面にも移動可能)などが、下画面に表示される。
また、縦表示に対応するアプリもあり、電子書籍では1画面に1ページで見開き、メールでは左画面に件名、右画面に本文、カレンダーでは左画面に一覧、右画面に1日といった表示が可能。このほか、PetaMap、Skype連動アプリ、Foursquare、Ustreamといったアプリも2画面に最適化されたバージョンが提供される。
ソフトウェア面では、総合的な使い勝手を高める「サクサク・エクスペリエンス」を実装。具体的には、WebページのJava Scriptを解析し、軽いコンテンツから順に表示することで、体感的な表示待ち時間を減らすクイックビュー・ブラウザ、キートップが大きく、用途によって配列が変化するソフトキーボード、ホーム画面でゆっくりスワイプすることで、5つある画面を高速に移動できるクイックスクロール、グループ化/名前順表示/新しい順表示などができる独自のアプリランチャーなどが盛り込まれている。
エンターテイメント面では、動画配信のVideo Unlimited、電子書籍のReader Store、初代PlayStationのゲームを購入できるPlayStation Storeなどを10月頃より利用できる。PlayStation機能については、みんなのGOLF 2と、Sony Tablet用に開発されたPinball Heroesがプリインストール。画面に表示されるソフトコントローラで操作する。なお、USBホスト機能を使った、USBゲームコントローラの利用については動作が保証されていない。
このほか、お薦めのアプリを紹介するリンクサイトのSelect App、1GBまでの無料オンラインストレージPersonal Space、本機をネットフォトフレームとして使うアプリLife-X(仮称)、各種コンテンツのお気に入りを一元管理するFavorites、TwitterとFacebookに両対応するソーシャルフィードリーダーなども提供する。
AV面では、音楽/動画/写真のプレーヤーアプリは、DLNAに対応し、対応TVなどで任意のコンテンツを再生させることが可能。
周辺機器としては、本革キャリングケース、キャリングポーチ、バッテリなどが用意される。
キーボードは下画面に表示 | メディアの操作系画面も下側に出る | 着せ替えパネルは標準のものより傷が付きにくい加工がされている |
(2011年 9月 1日)
[Reported by 若杉 紀彦]