米Gartnerは29日(現地時間)、世界270社の半導体企業を対象とした2009年世界半導体市場シェアを発表した。これによると、全体の売上高は前年比10.5%減の2,284億ドルで2年連続でマイナス成長となった。

　2年連続でマイナス成長はこれが初めてだが、2009年第1四半期の前例のない下落の後、第2四半期から第4四半期は対前年で非常に強い伸びを示し、通年では予想よりも少ない減少幅にとどまった。

　ベンダーランキングは、Intelが18年連続で1位。売上高こそ減少したが、モバイルPCが好調だったことで、シェアは前年の13.6%から14.6%に伸ばしている。2位はSamusung Electronics。DRAMとNANDの価格が高止まりしたことや、高い技術力/財政状態に支えられ、売上高を伸ばした。3位は東芝で、こちらもNANDの価格上昇により、市場全体よりも少ない落ち込みにとどまった。

　以下、4位のTexas Instruments、5位のSTMicroelectronicsまで、2008年と順位は同じ。6位だったInfineon TechnologiesはQimondaの経営破綻などにより10位に順位を落とした。ルネサス・テクノロジも7位から8位になっている。AMDは11位から9位に返り咲いた。

(為替レート：2008年 1ドル＝103.38円、2009年 1ドル＝93.60円)
注：丸め誤差により、各ベンダーのシェアと合計欄の値が一致していない。
出典：ガートナー (2010年3月、確定値)