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エクスプローラーのアイコンがカラフルに戻ったWindows 10 Build 14352

カラフルに戻ったエクスプローラーアイコン

 米Microsoftは26日(現地時間)、Windows 10 Insider Previewの「Build 14352」をFast ringで公開した。今回のビルドの更新内容に特に目新しい点はなく、既存アプリの機能追加や改善が多く見られる。

Cortana関連の変更点

 まず、Cortana関連の機能として、ローカルおよびOneDriveのクラウド上にある音楽ファイルをCortanaから再生できることに加え、Cortanaを使ってGrooveミュージック上の曲を再生できるようになった。

 また、定額制のGroove Music Passを契約していれば、「Hey Cortana」の呼びかけの後に、曲名やアーティスト、プレイリスト名を伝えることで音楽を再生したり、停止させることができる。この機能はロック画面上でも実行可能。なお、現状では英語にしか対応していない。

Windows Ink関連の変更点

 今回のビルドでは、ペン入力機能のWindows Ink関連のアップデートも進んでいる。ノートアプリのStick Notesでは、Cortanaによるリマインダー機能が追加され、Cortanaが有効な各デバイスからこの機能を利用できるようになっている。ただし、現時点では英語のみ対応。

 また、メモ上に電話番号/メールアドレス/URLが書かれていれば、電話をかける/メールを書く/EdgeでURLを開くといったそれぞれに応じたアクションが起こせるようになったほか、手書きメモをチェックリストで簡単に管理できるようになっている。

 さらに、Windows Inkで利用できる定規にコンパスが利用できるようになり、主要点や中点上で強調表示され、正しい方向を示してくれるようになっている。この以外にも、EscキーやWindows+Sキーなどを押した時にSketchpadを分離可能になるといった細かい改善点も見られる。

定規にコンパスが表示されるようになった

そのほかの変更点

  • Cortanaからタイマーをット可能に
    Cortanaに「set a timer fo 10 minutes」などと話しかけることで、タイマーをセットできるようになった。
  • Windowsゲームバーがフルスクリーン状態をサポート
    フルスクリーン状態でゲームをプレイしていてもWindowsゲームバーを利用できるようになった。ただし、対応タイトルはLeague of LegendsやWorld of Warcraftなどの一部のものに限られる。
  • Feedback HubにMicrosoftの返信を表示
    フィードバックに活動状態を示すタグが付くようになり、タグとしてMicrosoftによるコメントも表示されるようになった。
  • エクスプローラーのアイコンをカラフルに変更
    一部がモノクロ化したエクスプローラーのアイコンにモノクロ部分がなくなり、現行のWindows 10とほぼ同じ見た目に戻った。
  • Enterpriseエディションへのアップグレードを簡単に
    ProからEnterpriseエディションにアップグレードする際に行なわれていた再起動が不要になった。
  • Windows Defenderの監視機能を変更可能に
    Windows Defenderの監視機能を変更する設定が追加された。

 バグ修正も多数行なわれており、Intel HD Graphics 3000/2000のCPUビデオ機能を内蔵しているCPUを使っているユーザーが遭遇していた、Edgeでの描画不具合や不安定性さを改善。ビルド更新後にEdgeでピン止めしたタブがなくなってしまう不具合や、Surface Bookで生体認証機能のWindows Helloを使った際にブルースクリーンが起きてしまう不具合などが修正されている。

 既知の問題としては、以前のビルドでインストールしたEdgeの拡張機能が、サインイン後15分間機能しないというものなどが残されている。

(中村 真司)