ニュース

iPhone vs Android。最高性能の製品は? 最大人気の製品は?

~Futuremarkが3DMarkの2年分の集計データを公開

 フィンランドFuturemarkは9日(現地時間)、iOSおよびAndroid版「3DMark」の結果に基づく分析データを公開した。

 今回公開されたのは2013年9月から2015年8月までの2年間に渡って収集された300万の3DMarkスコアを集計、分析したもの。まず、3DMarkの総合性能は、概ねApple製品に対して、ソニーやMotorola、Samsungらのフラグシップ製品が世代交代を繰り返しながら一回り高い結果を出している。1つだけ飛び抜けているのがNVIDIAのSHIELDで、Apple製品の2倍程度の性能を発揮している。

過去2年間のスマートフォンとタブレットの最高性能製品の変遷

 スマートフォンの代表格として、iPhone 6とNexus 6を比較した場合、平均的にはNexus 6が3割ほど高い性能なのだが、個体のスコアのばらつきを見ると、iPhone 6はほぼ安定しているのに対し、Nexus 6はかなりばらつきがあり、iPhone 6を下回る結果も散見される。これらはユーザーの実環境で計測されたものなので、Android端末はユーザーによる環境カスタマイズに対して柔軟な代わりに、常駐アプリが多いなどの要因で性能に悪影響が出うることを示している。

青がiPhone 6、緑がNexus 6の個別スコア。Nexus 6の方が平均は高いが、ばらつきも大きい

 Android端末の中でのシェアを見ると、2013年は上からSamsung、LG、ASUS、HTCとなっており、これは2015年も変わっていないのだが、これら4社はいずれもこの2年間でシェアを落としている。一方で、シェアを伸ばしつつあるのが、NVIDIA、Lenovo、Huaweiといったメーカーだ。また、総合すると、その他に含まれるマイナーな製品群のシェアが2倍になっている。

 Apple製品も含めた場合のシェアは、iPhone 5s、iPhone 6、Galaxy Note 3、Droid Ultra MAXX XT、Galaxy S5、Nexus 5などとなっている。

Android製品でのシェア
Apple製品も交えたシェア
その他の統計

(若杉 紀彦)