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NEC、下位モデルに先行投入された新機能を盛り込んだ11acルーター最上位機

「AtermWG1800HP2」

 NECプラットフォームズ株式会社は、1,300Mbps転送が可能なIEEE 802.11ac対応無線LANルーター「AtermWG1800HP2」を10月9日に発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は17,000円前後の見込み。本製品2台をセットにした「イーサネットコンバータセット」も発売され、税別店頭予想価格は33,000円前後の見込み。

 2013年3月に発表した「AtermWG1800HP」の後継となるモデルで、同社(旧NECアクセステクニカ)としては約1年半振りに、フラッグシップモデルの1,300Mbps対応11acルーターをアップデートすることになる。

 AtermWG1800HP2は、その1年半の間に発売された下位モデルに搭載された新機能の多くを盛り込んだのが大きな特徴となる。

 中継機能は強化され、親機-中継器-子機を5GHz帯対応製品で統一した場合は、中継器と親機/子機間の通信を時分割通信することで安定した5GHz帯のみでストリーミング視聴などを行なえる「Wi-Fi TVモード中継機能」を利用できる。また、親機側、子機側で2.4GHz帯と5GHz帯の異なる周波数帯を用いて通信することで各帯域を最大限に利用する「Wi-Fi高速中継機能」にも対応する。

 また、接続した子機(端末)ごとに利用する時間帯を制限できる「こども安心ネットタイマー」も搭載。登録された端末は“おとなの端末”か“こどもの端末”かを区別しておき、おとなの端末でのみ設定を変更できる。スケジュールは接続可能な曜日と時刻を30分単位で設定可能。登録した標準スケジュールを変更することなく、一時的な接続を許可したり、逆に一時的に制限することもできる。ルーターとして使っている場合だけでなく、本製品をブリッジモードとして利用している際にも機能するのも特徴となっている。

 このほか、製品に付属するNFCタグを利用し、スマートフォンなどをかざすだけで無線LAN設定を行なえる『らくらく「かざして」スタート』もサポート。QRコードを利用した「らくらくQRスタート2」や、ボタン1つで設定できる「らくらく無線スタート」なども引き続き搭載する。

 外観は前面のアクセントになっているラインがシルバーからゴールドに変更されたほかは大きく変わっていない。インターフェイスはWAN側有線にGigabit Ethernet、LAN側有線にGigabit Ethernet×4を装備。無線LANは、5GHz帯/2.4GHz帯ともに送受信アンテナ3本を搭載し、5GHz帯はIEEE 802.11ac/a/n対応で転送速度は最大1,300Mbps。2.4GHz帯はIEEE 802.11b/g/n対応で転送速度は最大450Mbps。

 本体サイズは約33×111×170mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約400g。

縦置き以外に、横置きや壁掛けにも対応する

 なお、これまでAtermシリーズなどNECブランドのネットワーク機器はNECアクセステクニカ株式会社が開発・製造してきたが、NECが2014年2月に決定したハードウェア開発・生産体制の強化方針により、NECインフロンティア、NECインフロンティア東北、NECコンピュータテクノと統合され、2014年7月1日付けでNECプラットフォームズ株式会社が設立されている。

(多和田 新也)