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VESA、5K表示や4K×2画面出力に対応する「DisplayPort 1.3」を規格化

~8.1Gbps×4レーンへ広帯域化

 ディスプレイ関連の規格策定を行なうVideo Electronics Standards Association(VESA)は15日(米国時間)、ディスプレイ接続などに用いられるDisplayPortの新規格となる「DisplayPort 1.3」を発表した。

 従来のDisplayPort 1.2では5.4Gbps×4レーンで計21.6Gbpsだったのに対し、DisplayPort 1.3は、8.1Gbps×4レーンの計32.4Gbpsへと50%広帯域化した。これにより、5K(5,120×2,880ドット)ディスプレイや、2画面の4K(3,840×2,160ドット)ディスプレイを1本のケーブルで転送できる。オーバーヘッドを考慮した非圧縮映像時のスループットは25.92Gbpsになるとしている。

 また、2014年1月に発表された、DisplayPortを使ってUSBなどのインターフェイスを利用可能にする「DockPort」も本規格には含まれており、ニュースリリース内では60Hz/24bitカラーの4K液晶を2レーンで転送し、残りの2レーンをUSB 3.0などに割り当てるといった使い方が例示されている。

 物理的には従来通りミニD-Sub15ピンやDVI、HDMIなどへの変換をサポート。HDCP 2.2やCECを含んだHDMI 2.0にも対応するほか、4Kの著作権保護技術や、将来の8K×4Kでの採用が想定されている4:2:0の信号方式にも対応する。

(多和田 新也)