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メガハウス、女子小中学生向けの4型Androidスマホ「Fairisia」

〜端末、SIM、アプリをまとめて提供

「Fairisia」
7月下旬 発売

価格:22,990円(税別、登録手数料/月額通信料が別途必要)

 株式会社メガハウスは、10〜13歳の女子を主対象に据える4型Androidスマートフォン「Fairisia」(フェアリシア)を7月下旬に発売する。子供/保護者向けアプリをインストールした端末と通信用SIMカードをセットで販売。端末価格は22,990円(税別)で、専用SIMカードの初期登録料が3,000円(同)、月額利用料が通信量1GBまでで2,390円(同、初月無料)。

 端末はコヴィアおよびグループ企業のコヴィア・ネットワークスが開発。プロセッサにMediaTekのMT6572(Cortex-A7デュアルコア、1GHz)、480×800ドット表示対応の4型IPS液晶、メモリ512MB、ストレージ4GB、Android 4.2を搭載する。

 インターフェイスやセンサーは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、前面30万画素/背面200万画素カメラ、microSDカードスロット、Micro USB、加速度センサー、GPSなどを備える。

 バッテリ容量は1,350mAhで、駆動時間は連続動画再生で3時間。本体サイズは62.5×127.7×9.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は126g。本体色はホワイトとラベンダーの2色をラインナップする。専用のケースも3種類発売される予定。

Fairisiaのホワイトモデルとパッケージ
カラーバリエーションはラベンダー(左)とホワイト(右)の2色
専用ケースも3種類発売予定
液晶下部には静電容量式の固定キー
上部に電源とヘッドセット端子
下部にMicro USB
左側面に音量ボタン
Farisiaの製品説明スライド

 通信機能は800〜2,100MHzの3G/LTEに対応。ハードウェアの仕様上はデュアルSIMスロットを備えるが、Androidの設定画面がAPNを新規追加できないようにカスタマイズされていることから、事実上、セット販売されるSIMカードしか利用できないようになっている。

 SIMカードはメガハウス自身が総務省の通信事業者としての認可を受けて販売するもので、NTTドコモのMVNOであるIIJから供給を受ける。月額利用料は通信量1GB分となっており、それを超えた通信は速度制限が掛かる。追加料金を払うことで速度制限を解除する方法も提供するとしている。

 アプリはチャットアプリ「tete」(ティティ)、写真にデコレーションを施せる「デコカメラ」、teteのチャットで使えるスタンプを作成する「スタンプメーカー」、Nintendo 3DS用ソフト「クマ・トモ」のAndroid版、辞書アプリ、IP電話などをプリインストール。Google Playにも対応。teteでは手書きメッセージなどを送れるが、この開発にはネオス株式会社が協力している。

 また、保護者による管理用アプリとして、リモートでの端末ロックや消去、位置情報取得などを行なえる「Optimal Gadget Youth」のほか、アプリの利用制限や端末の使用時間を制限する機能なども搭載。アプリ利用可否や使用時間は、パスワード入力が必要な管理モードで設定するようになっており、子供による設定変更を防ぐ。

通信費用に関する説明
プリインストールされた子供向けアプリ
チャットソフト「tete」と、そのほかのアプリとの連携利用イメージ
保護者向けの管理アプリや機能
利用時間は曜日ごとに設定が可能
「Optimal Gadget Youth」によるリモートロック/ワイプや位置情報取得機能も提供
ホーム画面
通知画面を見るとSIMスロットを2個備えることが分かる
展示機の端末情報
管理モードへ入るためのパスワード入力画面
管理モードメニュー
利用時間設定。青いところが利用可能時間。曜日毎に利用時間を設定できる
アプリの利用制限設定画面。オン/オフをスワイプで切り替える
オフに設定したものは、ホーム画面にアイコン登録してあってもグレーアウトして利用できない
ブルーライトカットアプリもプリインストールされている
メガハウス代表取締役社長の奥山嚴氏

 都内で開かれた製品発表会では、同社代表取締役社長の奥山嚴氏が「スマートフォンを欲しいと思う小中学生は多く潜在顧客が多い」と市場参入の理由を説明。「子供向けモバイルサービス事業」を立ち上げ、玩具事業で培った、親子のニーズを捉える商品開発力や販売チャネルとの接点、バンダイナムコグループのブランド力などをベースに製品展開を進めていく。

 スマートフォン製品の展開では、保護者が持つ端末や通信、アプリの費用への不安を解消し、かつ大人と同様に使えるような端末が欲しいという本物志向が高まっている子供側のニーズを満たすものであることを強調。「親子の“ほしい”を叶えるティーンズ スマートフォン」のキャッチコピーで訴求する。

 初年度(〜2015年3月)の売り上げ目標は台数が50,000台、売上額が20億円。これまで同社は“モノ”ありきで販売数量や利益率などを重視した売り切り型のビジネスを中心にしてきたが、今回の事業立ち上げにより、長期的な視点で利益を獲得するストック型ビジネスも拡大していくとしている。

子供向けスマートフォンの普及率と潜在顧客
親(保護者)による子供に持たせるスマートフォンへの不安や不満
子供の側のスマートフォンに対するニーズ
端末とアプリ、通信を一気通貫したサービスとして提供。主要なターゲットは“本物志向”で購入意欲が高い10〜13歳女子
今回発表の「Fairisia」は子供向けモバイルサービス事業の第1弾という位置付け
玩具事業で蓄積されたノウハウを子供向けモバイルサービス事業におけるメガハウスの強味に挙げる
2013年7月に発売した子供向け「tap me」は、2014年4月までに上位モデル含め24,000台を出荷したという
大人用と子供用のちょうど中間のポジションを狙う
初年度の売り上げ目標台数
今後はモノを売るだけでなく、長期的に利益を得られるストック型ビジネスも拡大

(多和田 新也)