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能動・受動歩行制御を両立した業界初のパワードスーツ「ニンジャ」

「パワーローダー ライトPLL-04忍者」
4月14日 発表

 アクティブリンク株式会社は14日、能動的歩行補助制御と受動的歩行制御を両立した業界初のハイブリッド型パワードスーツ「パワーローダー ライトPLL-04忍者」(通称ニンジャ)を開発したと発表した。

 着用者が能動的に歩き始める際はモーターで歩行補助を積極的に行ない、安定歩行に入ると受動歩行技術を応用した制御を行なうハイブリッド型のパワードスーツ。これにより、平地だけでなく、階段や傾斜地でも歩行を補助できる。最高歩行速度は、従来製品の3倍で、ランニング程度のペースである12km/hに達する。

 また、従来製品は腰、膝、足首など複数箇所にモーターを配置し、歩行していない状態でもモーターが駆動していたため消費電力が大きかったが、新製品は膝関節部のモーターを、関節を固定/解除する機構部品に置き換えた。これにより、立った姿勢でニンジャの足が上半身の重量を支えられ、荷物などの持ち上げ時に補助が必要な腰部のみにモーターを使うシンプルな構造を実現し、コストダウンと従来比約3倍のバッテリ駆動時間を実現した。本体重量も従来の約半分の15kgとなっている。

 同社では、傾斜地での作業効率が求められる林業や農業を中心に用途開発/実証実験を行なうとともに、3年以内の実用化を目指す。

(若杉 紀彦)