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Crucial、低容量モデルの性能が向上したSSD「M550」

~ベンチ結果ではIntel SSD 730を上回る性能

Crucial M550
3月下旬より順次発売

 マイクロンジャパン株式会社は、低容量モデルの性能が向上したSSD「Crucial M550」シリーズを3月下旬より順次発売する。

 税別での店頭予想価格は、128GBモデルが11,000円前後、256GBモデルが19,000円前後、512GBモデルが37,000円前後、1TBモデルが58,000円前後の見込み。発売日は2.5インチモデルが3月下旬、mSATAおよびM.2 Type2280が4月以降。

2.5インチモデル
M.2 Type2280モデル
mSATAモデル

 M500の高速モデルで、店頭で併売される。特に低容量モデルの性能が向上し、M500と比較して、シーケンシャルライト速度は128GBモデルで約2.7倍、256GBで約2倍。4Kランダムライトも128GBモデルで約2.1倍、256GBモデルで約1.3倍になっているという。

 最大シーケンシャルリード速度は全モデル550MB/sec。フォームファクタは128GB~512GBモデルが2.5インチ、mSATA、M.2 Type2280、1TBが2.5インチのみ。フラッシュはMicronの20nmプロセスMLC品。AES 256bit暗号化をサポートする。

 機能としては、Native Write Acceleration、RAIN(Redundant Array of Independent NAND)テクノロジー、多段階のデータ整合性アルゴリズム、過熱保護機能、パワーロスプロテクション、データパスの保護、TRIMサポート、アクティブガベージコレクション、誤り訂正符号(ECC)、S.M.A.R.Tなどをサポートする。

 総書き込み容量は72TB(40GB/日で5年間相当)。平均故障間隔は120万時間。

容量 128GB 256GB 512GB 1TB
シーケンシャルリード 550MB/sec
シーケンシャルライト 350MB/sec 500MB/sec
ランダムリード 90,000IOPS  95,000IOPS
ランダムライト 75,000IOPS 80,000IOPS 85,000IOPS
フォームファクタ  2.5インチ、mSATA、M2 Type2280 2.5インチ

 今回、512GBモデルを試用する機会を得たので、簡単なベンチマーク結果を掲載する。テスト環境はCPUがCore i7-4770K(3.5GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB(DDR3-1600×2)、マザーボードがASRock「Z87 OC Formula」、OSがWindows 7 Ultimate(64bit)。比較用として「Intel SSD 730」の結果も載せてある。

今回試用したのは2.5インチの512GBモデル
製品パッケージ

 「CrystalDiskMark」と「ATTO Disk Benchmark」のいずれも、Intel 730とほぼ並ぶか、それを上回る結果を示した。特にATTOのライトは圧巻で、ブロックサイズが512KB以降はすべて511MB/secという数字で、非常に安定していることが伺える。リードも最大563MB/secを記録しているところもある。

 また、Intel SSD 730と比較して2KB以下のブロックサイズも速度が出ていることが分かる。Intel SSD 730はある程度寿命を考慮しているのか性能は出ないが、M550は完全に性能に振ったチューニングと言っていいだろう。

M550のCrystalDiskMark結果(0Fill)
730のCrystalDiskMark結果(0Fill)
M550のCrystalDiskMark結果(ランダム)
730のCrystalDiskMark結果(ランダム)
M550のATTO Disk Benchmark結果
730のATTO Disk Benchmark結果

(劉 尭)