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3D化し“ストリートビュー”も加わった新「Bing Maps」のプレビュー版

12月5日(現地時間)公開

 米Microsoftは5日(現地時間)、地図アプリ「Bing Maps」に3D表示や、歩行者視点モードなどを加えた新バージョンのプレビューをWindowsストアで公開した。

 特徴は、高精細な写真データと建物の3Dデータを組み合わせ、リアルな3Dモードを用意した点と、道路を歩行者の視点で見ることができる「ストリートサイドビュー」モードを加えた点。一言で言うと、Google EarthとストリートビューがBing Mapsでも実現されたということになるが、独自の改良も加えられている。

 3D化については、上下左右自由に回転や拡大縮小ができ、まさにGoogle Earthのようだが、テクスチャ素材となっている写真は、ペタバイト級の121兆画素のデータを盛り込んだとしており、画面写真を見る限り、Google Earthよりも高精細のようだ。

このように3Dで見られる

 対応地域では、ストリートサイドビューモードで見ることができるが、「バブルビュー」モードというものも用意。これは、3D地図を見ながら、自分のいる場所についてだけ、小さな円がポップアップし、その中にストリートサイドビューが表示されるので、地図の全体像と、自分の視点から見えるであろう景色を同時に確認することができる。また、ストリートサイドビューと平面地図を画面分割で表示させることも可能。

ストリートサイドビュー
3D地図の中にポップアップでストリートサイドビューを出すことも可能
地図との画面分割モード

 検索機能も充実させ、周辺のお店情報や、自動車でのルートや乗り換え案内などを調べられる。特定のルートを保存し、時間帯を設定すると、その時間の交通混雑情報を調べることもできる。この交通情報はスタート画面のライブタイルに表示される。また、お店の情報については、自分の検索履歴や、Facebookで友達が楽しんでいること、その地域で人気になっているものなどを自動的に調べ、お勧めする機能もある。

ルート検索画面
ライブタイルに特定のルートの特定の時間の混雑状況を表示
近隣のオススメスポットの表示

 地図上にオーバーレイ表示されるお店などのアイコンから、Skype経由で電話をかけたり、「OpenTable」サービスを使って予約することもでき、その際、Skypeやブラウザはスナップ機能を使って同時表示されるので、Bing Mapsが閉じられることはない。

お店などのポップアップウインドウからSkype経由で電話の発信も可能
Windows 8のスナップ機能を使い、ブラウザでOpenTableのサービスを利用して予約することも

 本アプリはWindows 8.1/RT 8.1専用。現時点では英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語にのみ対応しており、編集部で試した限りでは、日本語環境からはダウンロードできなかった。

(若杉 紀彦)