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ワコム、液晶ペンタブ「Cintiq 13HD」をベースにしたAndroid 4.2タブレット

~PC接続時は液晶ペンタブとしても利用可能

Cintiq Companion Hybrid
9月下旬~10月上旬 発売

直販価格:158,000~168,000円

 株式会社ワコムは、液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」のハードウェアをベースに、Android 4.2を組み込んだタブレット端末「Cintiq Companion Hybrid」を同社Web直販限定で発売する。

 8月7日よりティザーサイトを立ち上げていた製品。フルHD(1,920×1,080ドット)対応13.3型液晶ペンタブレットのCintiq 13HDのハードウェアにOSを組み込んで単独で動作できるようにすることで、オフィスやデザインスタジオの外でも制作活動を行ないたいニーズに応えたものとしている。

 Cintiq Companion Hybridは、フラッシュストレージ16GBの「DTH-A1300L/K0」、32GBの「DTH-A1300H/K0」をラインナップ。直販価格は前者が158,000円、後者が168,000円。発売は9月下旬から10月初旬を予定している。

 Windows 8版も同時に発表されているが、Android版の本製品では、PCに接続すると通常のCintiq 13HDと同様に液晶ペンタブレットとして動作させられるのが特徴となっている。

 Cintiq 13HDに由来する仕様は引き継いでいる。ディスプレイはフルHD対応13.3型IPS液晶で、応答速度は25ms、輝度は210cd/平方m、コントラスト比は700:1、視野角は上下/左右各178度。

 電磁誘導方式のデジタイザペンは、分解能0.005mm、精度±0.5mm、読み取り可能高さ5mm、傾き検出±60レベル、筆圧レベル2,048レベル。静電結合方式のタッチ機能も搭載する。

 片側に上下対称のファンクションキー、リングキーなどを備えるほか、3段階(22/35/50度)に調整可能な着脱式スタンドを付属する。

Cintiq Companion Hybridの前面。Playストアにも対応
Cintiq Companion Hybridの背面。Windows 8版とはカラーリングが異なる
インターフェイス
前面カメラ
背面カメラ
付属のデジタイザペン
3段階に調整できる着脱式スタンドが付属する
液晶ペンタブとしても利用可能

 主な仕様は、プロセッサにTegra 4、メモリ2GB。インターフェイスはIEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth、前面200万画素/背面800万画素カメラ、microSDカードスロット、USB 2.0、Micro HDMI出力(Android動作時の外部出力用)、音声入出力。また、PCへ接続したときに液晶ペンタブとして動作させるための専用端子を備え、付属の3分岐ケーブルにより、PC側のUSB、HDMI出力およびACアダプタを接続する。

 バッテリはリチウムポリマーで、容量は16GBモデルが48.5Wh、32GBモデルが72.85Wh。公称駆動時間は最終値ではないとしながら、それぞれ7時間、10時間程度を想定しているという。

 本体サイズは375×248×16mm(幅×奥行き×高さ)、重量は16GBモデルが約1.7kg、32GBモデルが約1.8kg。

 また、Androidアプリとしてデザインワーク用の「Wacom Creative Canvas」、マンガの下書きやラフなどを制作できる「Wacom Manga Canvas」をプリインストール。これらのアプリは単独での提供予定は現状予定されていないとしている。

「Wacom Creative Canvas」、「Wacom Manga Canvas」をプリインストール
Wacom Creative Canvas
Wacom Manga Canvas

【8月20日15時追記】製品情報などへのリンクを追記しました。

(多和田 新也)