株式会社東芝は、ノートPC「dynabook」シリーズの2012年秋冬モデルを10月26日より発売する。全機種でWindows 8 64bitを採用し、Office Home and Business 2010を搭載する。
今回の新モデルでは、新機種としてハイブリッドUltrabook「dynabook R822」、タッチ対応の14型「dynabook T642」を追加。そのほかの既存の機種は、Windows 8搭載のほかは一部スペックを強化した。
新ソフトは、Windows 8のデスクトップUIでWindows 7までのスタートボタンのようにアプリメニュー一覧を表示する独自ランチャーや、Skypeの画面を動画キャプチャできる「Corel VideoStudio」を搭載。Windows 8の新UIで使えるストアアプリに、写真のメタデータで自動整理する「思い出フォトビューア」などを用意する。
●dynabook T642dynabook T642は、14型の筐体とタッチパネル採用の新機種。店頭モデルは「T642/T6GW」の1モデルで、店頭予想価格は13万円前後の見込み。
液晶面全体がフラットな「フルフラットタッチパネル」やアルミ筐体を採用するほか、抗菌タイルキーボード、harman/kardonスピーカーなどdynabookの特徴を継承する。
主な仕様は、Core i5-3317U(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 750GB、Intel HM76 Expressチップセット、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応14型タッチパネル液晶を搭載。Adobe「Photoshop Elements 10」、「Premiere Elements 10」が付属する。
インターフェイスはUSB 3.0×3、Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、SDカードスロット、100万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。
バッテリ駆動時間は約5.5時間。本体サイズは約349×234×25.8~30.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.2kg。
AVノート「dynabook Qosmio T752」シリーズは、OS変更以外にCPUを強化したほか、抗菌タイルキーボードを採用した。また、上位モデルは無線LANが5GHz帯に対応し、Bluetooth 4.0を追加した。
上位の「T752/V8G」は、Core i7-3630QM(2.40GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型ワイド液晶、地上/BS/110度CSチューナ×2(長時間録画対応)を搭載。Adobe Photoshop Elements 10、Premiere Elements 10が付属し、店頭予想価格は18万円前後の見込み。
下位の「T752/V4G」は、Celeron G830(1.80GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 750GB、地デジチューナ×1に変更し、Adobeソフトが付属しない。店頭予想価格は13万円前後の見込み。
そのほかは夏モデルとほぼ同じ。本体色はライトシルバー、ダークシルバーの2色。
dynabook Qosmio T752 ライトシルバー | dynabook Qosmio T752 ダークシルバー |
●dynabook T552
スタンダードノート「dynabook T552」シリーズは、新たにオンキヨー製スピーカーと抗菌タイルキーボードを採用し、上位2モデルが無線LANの5GHz帯とBluetooth 4.0に対応した。
上位の「T552/58G」は、Core i7-3630QM、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型液晶を搭載。店頭予想価格は16万円前後の見込み。
中位の「T552/47G」は、上記からCPUをCore i5-3210M(2.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 750GBに変更し、店頭予想価格は13万円台半ばの見込み。
下位の「T552/36G」は、Celeron B830、メモリ4GB、HDD 640GBなどの構成。店頭予想価格は10万円台半ばの見込み。
そのほかは夏モデルとほぼ同じ。本体色はリュクスホワイト、プレシャスブラック、シャンパンゴールド、ルビーロゼの4色。
dynabook T552 リュクスホワイト | dynabook T552 プレシャスブラック |
dynabook T552 シャンパンゴールド | dynabook T552 ルビーロゼ |
●dynabook R732
13.3型モバイルノート「dynabook R732」シリーズは、下位モデルでもSSDを採用。これによりバッテリ駆動時間が約13時間に延び、上位モデルに並んだ。上位2モデルはSSD容量を256GBに倍増した。
上位の「R732/39G」は、プロセッサがvPro対応でWindows 8 Proを搭載。主な仕様は、Core i7-3520M vPro(2.90GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、SSD 256GB、Intel QM77 Expressチップセット、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応13.3型ワイド液晶を搭載。店頭予想価格は20万円前後の見込み。
中位の「R732/38G」は、Core i5-3210M、メモリ8GB、SSD 256GB、Intel HM76 Expressチップセットなどを搭載し、店頭予想価格は17万円前後の見込み。
下位の「R732/37G」は、Core i3-3110M(2.40GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 128GBなどを搭載し、店頭予想価格は15万円前後の見込み。
そのほかは夏モデルとほぼ同じ。本体色はグラファイトブラック、シャンパンゴールドの2色。
dynabook R732 グラファイトブラック | dynabook R732 シャンパンゴールド |
●dynabook R632
13.3型Ultrabook「dynabook R632」シリーズは、OS変更のほか、無線LANが5GHz帯に対応。新たにCore i3の下位モデルが追加された。
上位の「R632/28G」は、夏モデルとほぼ同等のスペックで、店頭予想価格は14万円前後の見込み。本体色はアルティメットシルバー、シャンパンゴールドの2色。
新しい下位モデル「R632/26G」は、Core i3-3217U(1.80GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 128GB、Intel HM76 Expressチップセット、1,366×768ドット表示対応13.3型を搭載。こちらはOfficeがPersonal 2010となり、指紋センサーとWebカメラが無い。本体色はアルティメットシルバーのみ。店頭予想価格は12万円台半ばの見込み。
そのほかは夏モデルとほぼ同じ。
dynabook R632 アルティメットシルバー | dynabook R632 シャンパンゴールド |
(2012年 10月 19日)
[Reported by 山田 幸治]