2011年度国内PC出荷台数は過去最高

5月10日 発表



 株式会社MM総研は10日、2011年度(2011年4月から2012年3月)国内PC出荷実績を発表した。これによると、出荷台数は前年比5%増の1,529万4千台で、2年連続で過去最高を更新した。

 上半期の5.8%の成長に対し、下半期はタイで発生した洪水の影響が懸念されたものの、4.8%増を記録し、影響は限定的なものにとどまった。内訳は個人向けが7%増の788万4千台、法人向けが3%増の741万台だった。

 出荷金額は同11.5%減の1兆1,272億円。ネットブックの構成比は減ったものの、売れ筋であるノートPCの低価格化が進み、平均単価は8.8万円から7.4万円に下がった。

 シェア順位は、上位3位は変わらず、NECレノボ、富士通、東芝の順。NECレノボは0.7ポイント伸ばしシェア26%となった。同社ではNECとレノボの合弁によるスケールメリットが出た結果と分析している。4位と5位は順位が入れ替わり、日本HPがデルを抜いた。6位はソニー。7位は前年8位のアップルで、エイサーと逆転した。

 2012年度は、Ultrabookの本格展開や、Windows 8の登場などにより、3.3%増の1,580万台を見込む。同社は、スマートフォン/タブレットとの食い合いはさほど大きくないが、積極的連携ソリューションでイニシアチブをとるのはアップルのみで、結果として低価格化が進んでおり、ユーザーの使い勝手の改善、革新が求められる1年になるとしている。

2011年度国内PC出荷実績(出典:MM総研)

(2012年 5月 10日)

[Reported by 若杉 紀彦]