米Gartnerは17日(現地時間)、2009年世界半導体市場売上高の速報値を発表した。売上高は前年比11.4%減の2,260億ドルと2桁台の落ち込みとなった。

　第2四半期こそ前期より成長を見せたものの、2008年第4四半期に始まった急速な減少を引き継ぎ、結果としては2008年のマイナス5.4%を大きく下回ることとなり、同社では「半導体産業史上、最悪の年の1つ」と分析している。過去25年間の調査で、マイナス成長はこれが6度目。

　このほか、同社では「携帯電話や自動車向け電子機器は深刻な不況の影響を受け、回復が遅れているが、PC市場は他の電子機器と異なり、最も早く回復を遂げた」としている。

　市場シェアのランキング1は18年連続でIntel。売上高は減少したが、シェアは14.2%に伸ばした。上位10社で前年より売上高を伸ばしたのは、Samsung Electronics、Hynix Semiconductor、Qualcommの3社。上位5位のランキングに変動はないが、前年6位のInfineon Technologiesが10位に転落し、11位だったAMDが9位に入っている。