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Adobe、個性的な手書きスタイルのフォント「ヒグミン」。昭和書体のフォントも利用可能に

絵文字まで表現できるヒグミンフォント

 Adobeは、10月27日から28日にかけて開催中のクリエイター向けイベント「Adobe MAX 2021」において、新日本語フォント「ヒグミンフォント」を発表した。

 ヒグミンフォントは、同社製のものとしては3年ぶりとなる新日本語フォント。イラストレーターであるヒグチユウコ氏の手描きアートワークをベースに、同社の西塚涼子氏がその世界観をフォントで再現した。かなと絵文字が充実したディスプレイフォントで、漢字は含まない。

 「ヒグミンフォント にじみ」と「ヒグミンフォント スムーズ」の2種類を用意しており、前後の文字から自動で異体字に切り替わるOpenTypeの機能をサポートする点も大きな特徴となる。

ヒグミンフォントのほかにも新たにフォントを拡充
DNP秀英にじみは大日本印刷との共同開発
昭和書体の毛筆フォントも追加

 そのほか、漢字を扱えないヒグミンと組み合わせた利用も想定した、にじみの表現を再現できる大日本印刷と共同開発の「DNP秀英にじみ初号明朝Std」や「DNP秀英にじみ明朝Std L」、毛筆フォントで知られる昭和書体の「KSO黒龍爽」や「KSO心龍爽」も新たにAdobe Fontsで利用可能となる。

 これらのフォントを含め、Adobe Fontsでは計2万以上、日本語では500以上のフォントを用意。豊富なラインナップから目的のフォントを探しやすくするための取り組みとして、新たにAdobe Senseiによるパーソナライズ機能(おすすめ機能)も検索画面に用意した。

Adobe Fontsは計2万フォント以上、日本語だけでも500フォント以上を利用可能
Adobe Senseiによるパーソナライズ機能でフォントを探しやすく