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AMD、450W電源でも使えるフルHD向けミドルレンジGPU「Radeon RX 6600」

Radeon RX 6600

 AMDは、ミドルレンジ向けの新GPU「Radeon RX 6600」を発表した。10月13日よりメーカー各社から製品が投入され、北米価格は329ドルから。

 主にフルHD環境でのゲームプレイを想定した製品となり、28基のCompute Unit(CU)、1,792基のStream Processor(SP)を、32MBのInfinity Cacheを搭載。2,044MHzのゲームクロック、最大2,491MHzのブーストクロックを発揮する。メモリはGDDR6 8GBで速度が14Gbps、Total Board Power(TBP)は132W。上位にあたるRadeon RX 6600 XTからCUやクロック、メモリ速度、TBPなど一部の仕様を抑えたかたちとなる。

Radeon RX 6600搭載カードは10月13日より各社から登場
AAAタイトルも遊べる性能や、消費電力あたりの性能に優れている点が特徴

 1080p/最高設定/Smart Access Memory(SAM)有効時の場合で、前世代の競合製品となるGeForce RTX 2060と比べて平均23%の性能向上を達成。「FARCRY 6」では平均91fps、「DEATHLOOP」では平均85fps、「World War Z:Aftermath」では平均175fpsを実現するなど、最新タイトルやAAAタイトルも十分に遊べる性能を確保したとする。

 また、同世代の競合製品にあたるGeForce RTX 3060(Resizable BAR有効)にも対抗できる性能を持つとしながら、TBPを132Wに抑えているのも特徴。1080p/最高設定時の場合では、GeForce RTX 3060と比べて消費電力あたりの性能において、1.1~1.5倍程度優れているという。比較的容量の小さい450W電源でも使用できるとしており、既存PCのアップグレードにも好適だとしている。

前世代のRazeon RX 5600 XTやGeForce RTX 2060からの性能向上を達成
FARCRY 6など最新タイトルにおける1080p/最高設定でも高いフレームレートを発揮
GeForce RTX 3060にも対抗できる性能を確保
消費電力あたりの性能の高さを謳う

 そのほか、同社が提供している超解像技術「FidelityFX Super Resolution(FSR)」もサポート。対応タイトルも順次増えており、50のゲームおよびゲームエンジン、55以上のパートナーで採用されているという。

 Windows 11については、発売にあわせて対応ソフトウェアやドライバを公開。Radeon BoostやAnti-Lag、FreeSync Premiumなどの機能を初日から利用できる。

FSRを活用してフレームレート低下を抑えつつレイトレーシングや高解像度化を実現
FSR対応タイトルは順次拡大
Windows 11対応ソフト/ドライバも発売にあわせてリリース