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VAIO Zから機能継承、大幅刷新の1kg切りモバイルノート「VAIO SX14・SX12」

VAIO SX14とSX12

 VAIO株式会社は13日、Windows 11を搭載する最新モバイルノートとして、14型の「VAIO SX14」と12.5型の「VAIO SX12」を発表した。10月22日発売で、本日よりVAIOストアソニーストア等で予約を受け付ける。価格は両モデルともVAIOストアが14万1,900円から、ソニーストアは13万3,100円から。

 VAIO SX14とSX12は今回で4世代目となり、CPUに第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake)を搭載。筐体の刷新が大きな目玉と言え、デザインやインターフェイスの変更が行なわれた。さらに、2月に発売された最上位機種の14型モバイルノート「VAIO Z」の機能がいくつか実装された形だ。

 例えば、天板にカーボン素材を立体成型で採用して、軽量化しつつ剛性を高めていることや、VAIO Z譲りのキーストロークを深めた静音キーボードユニットの搭載、ディスプレイ面の180度開閉、利用者の着席および離席時のオートログオン/ロックを行なう人感センサー、Webカメラのプライバシーシャッター、電源内蔵の指紋認証センサーなど、様々な機能が継承された。

 また、VAIO SX14に関しては、VAIO Zのタッチパッドが採用されたことで、旧モデルよりも190%面積が広くなり、カーソルの操作がしやすくなったほか、VAIO Zにもないデジタルスタイラスペンへの対応(タッチパネル対応モデルのみ)という特色も見られる。スタイラスペンは同社製のものが用意されており、単体販売で1万450円、注文時にオプションで付けた場合は8,800円となっている。ワコムの技術を採用しているという話だが、VAIO製ペンの利用が推奨されている。

写真はVAIO SX12。SX14はタッチパッドが大型化しているが、SX12は従来通り

 さらに、同じくVAIO Zにはないものとして、VAIO SX14とSX12にはAIノイズキャンセリング機能が追加された。周囲の雑音を消しつつ、クリアな音声を伝えたり聞いたりできるため、Web会議などで別途ヘッドセットなどを用意せずに済む。同機能は相手から聞こえる音声にも有効化できる。

 インターフェイス周りも様変わりしており、これまで搭載されていたミニD-Sub15ピンといったレガシーなポートがなくなったことに加え、丸形コネクタを採用したACアダプタもなくなり、USB PD充電のみとなった。初採用のThunderbolt 4(USB Type-C)を2基備えており、どちらもDisplayPortとUSB PDをサポートする。

 なお、大きな刷新となったものの、重量は前モデルから維持。SX14は最小約999g、SX14は同887gとなる。

 下表は店頭モデルのスペックだが、VAIOストアなどでのカスタマイズにより、メモリ32GB、SSD 2TB(PCIe 4.0対応)、4G LTE搭載(Nano SIM)、キーボードの英語配列化、4K液晶などが選べるので、詳細はストアを確認されたい。

【表1】VAIO SX14店頭モデルのスペック
型番VJS14490111BVJS14490211B/0311T/0411WVJS14490511W
CPUCore i7-1195G7
(4コア/8スレッド、2.9~5GHz)
Core i5-1155G7
(4コア/8スレッド、2.5~4.5GHz)
GPUIrix Xe GraphicsIrix Xe GraphicsIrix Xe Graphics
メモリLPDDR4X 16GBLPDDR4X 8GB
ストレージNVMe SSD 512GB(PCIe 4.0)NVMe SSD 256GB(PCIe 4.0)
ディスプレイ14型フルHD液晶
解像度1,920×1,080ドット
OSWindows 11 Home
バッテリ駆動時間約30時間
汎用ポートThunderbolt 4(DisplayPort、USB PD対応)×2、USB 3.0×2
カードリーダ-
映像出力Thunderbolt 4×2、HDMI
無線機能Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1
有線LANGigabit Ethernet
Webカメラ207万画素
セキュリティ顔認証センサー、指紋認証センサー
その他ステレオスピーカー、ステレオマイク、音声入出力端子
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約320.4×222.9×13.3~17.9mm
重量約1,064g約1,007g約999g
店頭価格26万9,800円22万9,800円19万9,800円
【表2】VAIO SX12店頭モデルのスペック
型番VJS12490111B/0211WVJS12490311B/0411T/0511PVJS12490611S
CPUCore i7-1195G7
(4コア/8スレッド、2.9~5GHz)
Core i5-1155G7
(4コア/8スレッド、2.5~4.5GHz)
GPUIrix Xe GraphicsIrix Xe GraphicsIrix Xe Graphics
メモリLPDDR4X 16GBLPDDR4X 8GB
ストレージNVMe SSD 512GB(PCIe 4.0)NVMe SSD 256GB(PCIe 4.0)
ディスプレイ12.5型フルHD液晶
解像度1,920×1,080ドット
OSWindows 11 Pro
バッテリ駆動時間約30時間
汎用ポートThunderbolt 4(DisplayPort、USB PD対応)×2、USB 3.0×2
カードリーダ-
映像出力Thunderbolt 4×2、HDMI
無線機能Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1
有線LANGigabit Ethernet
Webカメラ207万画素
セキュリティ顔認証センサー、指紋認証センサー
その他ステレオスピーカー、ステレオマイク、音声入出力端子
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約287.8×205×15~17.9mm
重量約925g約895g約887g
店頭価格26万9,800円19万9,800円17万9,800円

 VAIO SX14/SX12の基本色は、ファインブラック、ファインホワイト、アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ローズゴールド(SX12のみ)の5色だが、このほかヒンジ周辺のオーナメント部分なども黒で彩色した「ALL BLACK EDITION」や、数量限定の「勝色特別仕様」を用意する。後者は天板とアルミパームレストに吉兆伝統色の勝色を施したモデルとなる。

ファインブラック、ファインホワイト、アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ローズゴールド
ファインブラック
ファインホワイト
アーバンブロンズ
ブライトシルバー
ローズゴールド
ALL BLACK EDITION
勝色特別仕様