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Microsoft、触覚信号で紙の書き心地を再現するSurface Slim Pen 2。利便性向上シールや再生素材のマウスも

ハプティックモーターを利用して触覚信号を実現するSurface Slim Pen 2、対応するアプリケーションで紙のような書き心地を実現(提供:Microsoft)

 Microsoftは9月22日(現地時間、日本時間9月23日)にオンラインで記者会見を行ない、同社がWindows 11のリリースにあわせて提供を開始するSurfaceブランドのPCや周辺機器などを発表した。

 この中で同社は3つの周辺機器を発表した。1つ目は同日発表のSurface Laptop Studio、Surface Pro 8、Surface Pro X、Surface Duo 2などと組み合わせて利用できる「Surface Slim Pen 2」。2つ目はSurfaceのキーボードなどを自分色にカスタマイズする「Surface Adaptive Kit」、そして3つ目はリサイクル素材を利用したマウス「Ocean Plastic Mouse」だ。

ハプティックによる触覚信号機能で紙のような書き心地を実現するSurface Slim Pen 2

Surface Slim Pen 2、外見もSurface Slim Penと違っており、従来と側面ボタンの位置が変更となっている(提供:Microsoft)

 Microsoftは、2019年10月にニューヨークで発表したSurface Pro X、そしてその時点では参考展示だったSurface Duoに対応する新しいペンとしてSurface Slim Penを発表。4,096段階の傾き検知、チルト機能(第5世代以降のSurface Proシリーズ/Surface Book 2以降/Surface Pro Xで利用可能)などをサポートした。

 Surface Pro Xのオプションとして販売が開始されたSurface Pro X Signature Keyboard(今回の発表でSurface Pro Signature Keyboardと改名されることが明らかにされた)によるワイヤレス充電のほか、Surface Duo 2のように磁気吸着した状態での充電、あるいは単品販売のSurface Slim Penに付属する充電ベース(USB Type-C接続)を利用しての充電が可能となっていた。

充電はSurface Pro Signature Keyboardや別売のSurface Slim Pen Charger、Surface Slim Penに付属の充電ベースなどで行なえる。Surface Laptop Studioでは本体に磁気吸着して充電可能(提供:Microsoft)

 第2世代となるSurface Slim Pen 2でも、こういったペンとしての基本機能やワイヤレス充電機能は基本的に同等となっている。

 最大の違いは、新しいMicrosoftのMPPペン用プロセッサとなる「Microsoft G6プロセッサ」とハプティックによる触覚信号機能が追加された点だ。対応しているアプリケーションで、紙のような書き心地を実現すると同社では説明している。

 この機能はSurface Laptop StudioおよびSurface Pro 8と、Windows 11の組み合わせで実現できるもので、アプリケーション側の対応も必要になる。同社によれば、Word、Journal、Whiteboard、PowerPointなどのMicrosoft純正アプリケーションに加えて、Adobe Fresco、Sketchable、LiquidText、Shapr3Dなどのサードパーティーアプリケーションでもサポートする。

 特にイラストレーターなどに人気のAdobe Frescoの対応は要注目で、よりよい書き心地のペンを求めているイラストレーターにとっては注目の機能と言える。

 同社によれば、Surface Slim Pen 2は本日よりプリオーダーを開始しており、発売は10月5日を予定している。米国での市場想定価格は129.99ドルの見込み。

Surfaceのキーボードやポートを使いやすくカスタマイズするSurface Adaptive Kit

Surface Adaptive Kit(提供:Microsoft)

 Surface Adaptive Kitは、平たく言えば、Microsoft純正のノートPCデコレーションキットだ。といっても、Surfaceを「盛る」ことが目的ではなく、例えばよく使うキーやポートにシールなどを貼り、目印にして操作しやすくするといった、ユーザーの利便性向上が目的のキットになる。

 含まれるシールには3D形状の凹凸ラベルも含まれており、キートップを見なくても触るだけでシールが貼ってあることが分かるため、タッチタイピングをより正確に行なう目印としても利用できる。

ポートの位置やケーブルなどの組み合わせを示すシール(提供:Microsoft)
3D形状の凹凸ラベル(提供:Microsoft)
オープナー(提供:Microsoft)

 また、視覚にハンディキャップを持つユーザーが、接続するポートやキーの位置などを理解する目的としても利用可能。同社は近年ハンディキャップを持つユーザーの利便性向上に対して様々な取り組みを行なっており、本製品もそうした取り組みの1つだと考えられる。

 パッケージはキーキャップラベルが1セット、3Dの凹凸ラベルが1セット、ポート表示用が1セット、キックスタンドやディスプレーパネルを開くときにより容易に開けるようにするオープナー支援が1セットとなっている。

 今回発表された製品はいずれも本日からプリオーダーされ、10月5日に販売が開始される計画だが、このSurface Adaptive Kitだけが例外で、2021年末までに発売となる予定だ。

キーボードに貼って、タッチタイピング時の目印にできる(提供:Microsoft)
ケーブルやポートの位置を触覚で分かるようにできるので、視覚にハンディキャップがあるユーザーでも利用が容易に(提供:Microsoft)
オープナー支援機能(提供:Microsoft)

再生素材を利用したOcean Plastic Mouse

Microsoft Ocean Plastic Mouse(提供:Microsoft)

 Microsoft Ocean Plastic Mouseは、海などに投棄されたプラスチック廃棄物(例えばペットボトルなど)を利用したリサイクル素材を20%使って作られているマウス。パッケージも100%リサイクルできる素材を利用するなど、環境保全に興味があるユーザーへの新しい選択肢として提案される製品だ。

 もちろんマウスとしての基本機能はきちんと備えており、PCとはBluetooth LE(Bluetooth 4.x/5.0)で接続し、単3形乾電池1本で12カ月利用できる。Swift Pairにも対応する。

 クリックボタンは右と左の2つで、中央にスクロールホイールを備えている。ボタンなどはMicrosoftが提供している「Mouse and Keyboard center」でカスタマイズもできる。

 同社によればOcean Plastic Mouseは本日よりプリオーダーが可能になっており、10月5日発売予定で、米国での市場想定価格は24.99ドルの見込み。

側面(提供:Microsoft)
内部(提供:Microsoft)
100%リサイクル可能なパッケージ(提供:Microsoft)
海洋投棄されたプラスチック廃棄物から作られたリサイクル素材を利用(提供:Microsoft)