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Photoshopの「別名で保存」でJPEGが選べなくなった問題が解決

22.4.1以降、画像に透過情報などが含まれていると、「別名で保存」を選択した際にJPEGが利用できなくなってしまっている

 Adobe Creative Cloudの「Photoshop」で、5月度アップデート(22.4.1)を適用し、画像に透過情報が含まれている場合、「別名で保存」(Shift+Ctrl+S)のダイアログにおいてJPEGといった一部形式が選択不可になっていて、お困りの方はいないだろうか。

 これまでも、ピクセル深度が8bit/チャンネル以外の場合や、RGB/CYMK/グレースケール以外のカラーモード、および3万ピクセルを超える幅/高さの画像、容量2GBを超えるファイルサイズの場合、JPEGで保存はできなかったが、「イメージ」→「モード」で変換するだけで良かった。

 しかし5月のアップデートで、画像に透過情報が含まれているだけで、JPEGが選択できなくなってしまったのだ。

 そもそも従来の「別名で保存」を実行した場合は、新たに保存されたファイルをベースに編集作業が継続される。最終的な作品として出力し、オリジナルが不要になる場合は、これで問題はなかったが、オリジナルのモードや透過情報なども捨てることになり、オリジナルからさらに加工して作業を継続したい場合は、いったんオリジナルファイルを読み直す必要があり、面倒だったわけだ。

Adobeとしては新たに追加された「コピーを保存」の利用を推奨している

 そこでAdobeは、5月のアップデートで「コピーを保存」(Shift+Alt+S)を新たに実装し、こちらの使用を推奨するようになった。コピーを保存を利用すれば、編集中の画像のモードなどを変更せずに、JPEGなど他の形式で保存でき、その後も作業を継続できる、というわけだ。

 しかしワークフローによってはオリジナルが不要で、慣れ親しんだShift+Ctrl+Sや、Alt+F→Aといったショートカットを使いたいというユーザーも多いことだろう。そういったフィードバックを受けてか、6月度アップデート(22.4.2)において、「環境設定」→「ファイル管理」で「従来の「別名で保存」を有効にする」というチェックを用意した。これを有効にすると、従来通り、画像に透過情報などが含まれている場合でも、別名で保存を選択した際にJPEGが選択できるようになる。

22.4.1の「ファイル管理」タブ
22.4.2の「ファイル管理」タブ。従来の「別名で保存」を有効にするオプションが追加されている