ニュース

AMD、Zen 3アーキテクチャに刷新したGPU内蔵の「Ryzen 5000G」

 米AMDは、Zen 3アーキテクチャのCPUコアとGPUを内包したプロセッサ「Ryzen 5000G」シリーズの製品情報を公開した。

 GPUを内蔵したソケット式のRyzen Gシリーズは、これまでCPUコアが順次刷新してきたが、Ryzen 5000Gでは、GPU非搭載のRyzen 5000と同様にZen 3アーキテクチャとなり、CPU性能が大幅に向上した。

【表】内蔵CPUコアアーキテクチャと型番の関係(一部例外あり)
CPUコアGPU非搭載GPU搭載
Zen(14nm)Ryzen 1000Ryzen 2000G
Zen+(12nm)Ryzen 2000Ryzen 3000G
Zen 2(7nm)Ryzen 3000Ryzen 4000G
Zen 3(7nm)Ryzen 5000Ryzen 5000G

 一方で内蔵されるGPUは最大8コア/2GHz駆動の「Radeon Graphics」とされているだけで、おそらくモバイル向けと同じVegaを踏襲すると思われるが、デスクトップ向けプロセッサでは最速としており、1080pのゲームをプレイ可能。ディスクリートGPUでアップグレード可能としている。

 ラインナップは、TDP 65WがRyzen 7 5700G、Ryzen 5 5600G、Ryzen 3 5300Gの3種類で、TDPを35Wに抑えた“E”モデルも用意される。

型番コア数スレッド数最大クロックベースクロックGPUコア数GPUクロックTDP
7 5700G8164.6GHz3.8GHz82GHz65W
7 5700GE8164.6GHz3.2GHz82GHz35W
5 5600G6124.4GHz3.9GHz71.9GHz65W
5 5600GE6124.4GHz3.4GHz71.9GHz35W
3 5300G484.2GHz4GHz61.7GHz65W
3 5300GE484.2GHz3.6GHz61.7GHz35W

 製品情報ではOEM向けとされており、現時点では一般小売はされないようだが、優れたIPCと電力効率を実現したZen 3アーキテクチャを採用しつつ、モノリシックダイともなれば、性能はかなり期待できると言えるだろう。Ryzen PRO 4000Gシリーズのとき同様に一般小売されることを望みたい。