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スマホシェアでAppleが4年ぶりの首位。iPhone 12で2020年Q4に躍進

 市場調査会社のGartnerは22日(現地時間)、2020年第4四半期における世界のスマートフォン販売台数を発表した。

 2020年第4四半期では、前年同期比で販売台数が5.4%減となった。Gartnerはこの理由として、消費者の支出を抑える傾向が続いているとしているが、それでも5Gや高性能カメラ機能搭載の新しいスマートフォンや、ミドルレンジからローエンドクラスのスマートフォンが販売減を最小限に留めているとする。

 また、10月から11月にかけて発売されたiPhone 12シリーズの影響で、第4四半期ではAppleが2桁成長を記録。さらに、市場シェアでSamsungを抜いて首位となった。スマートフォンの販売台数でAppleが首位を取るのは、2016年第4四半期ぶりである。

 なお、2位はSamsung、3位はXiaomi、4位はOPPO、5位はHuaweiとなった。

2020年第4四半期のスマートフォン販売台数トップ5

 2020年通年では、Samsungの販売台数が14.6%減となったが、それでも市場シェア18.8%で首位となった。2位はAppleで販売台数は3.3%増(シェア14.8%)。3位はシェア13.5%のHuaweiで、販売台数は24.1%減と、トップ5のメーカーのなかでは一番減少が大きい。4位はXiaomiで販売台数は15.7%増ともっとも成長率が高い。5位はOPPOとなっている。

2020年のスマートフォン販売台数トップ5

 2020年はスマートフォンの販売台数が全体で前年比12.5%減となった。Gartnerは2021年においては、ローエンドクラスの5Gスマートフォンと革新的な機能がユーザーの買い換えを促す要因となるだろうとし、中国以外でもお手頃な5Gスマートフォンの需要が高まっていることから、2021年は販売台数増が見込めるとしている。