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お手頃価格のRISC-V搭載シングルボードコンピュータ

 “初のお手頃価格”を謳うRISC-Vプロセッサ搭載シングルボードコンピュータ「BeagleV」が発表となった。4月にもコミュニティで試験を開始する。

 中国SiFiveのRISC-VプロセッサIP「U74」を2コア採用するSoC「StarFive JH7100」を搭載。1.5GHz駆動で2MBのL2キャッシュを内蔵するほか、Cadence製ビジョンDSP「VP6」、NVIDIAのディープラーニングアクセラレータ「NVDLA Engine」、ニューラルネットワークエンジンを内包する。

 ビデオ出力はHDMIで、1080p/30fpsと出力性能は高くないが、4K/60fpsを1チャネルまたは1080p/30fpsを8チャネル処理可能なH.264/H.265ビデオデコーダ/エンコーダ、1チャネルあたり最大4K/30fpsのデュアルチャネルISPなどを搭載など、基本的にコンピュータビジョンのAI処理をターゲットとしているようだ。

 このほかボード上には40ピンのGPIOや、4ポートのUSB 3.0、1ポートのGigabit Ethernet、IEEE 802.11b/n対応無線LAN、Bluetooth 4.2などを搭載。電源はUSB Type-Cから供給を行ない、5V/3A入力となっている。

 オンラインコミュニティとして、オープンソースのBeagleBoard.orgを用意しており、ボード上で動作するLinuxについてはFreeRTOS、Fedora、Debianなどが対応する見込み。