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Apple M1搭載Mac、ディスプレイ出力にさまざまな制限。EIZOが注意喚起

 EIZO株式会社は、同社のディスプレイと、Apple M1チップを搭載したMac製品との接続互換性を検証し、以下のような制限があることを発表した。

接続台数制限

 Thunderbolt 3端子には1台しかディスプレイを接続できず、2台接続してもそのうちの1台にしか映像が表示されない(端子自体は2つある)。

カラーフォーマットがYUVリミテッドレンジ出力になる

 Macからの映像信号のカラーフォーマットがYUVリミテッドレンジとなり、階調飛びが発生。従来はHDMI接続時のみ発生する症状だったが、Apple M1ではUSB Type-C/DisplayPort接続時でも同じ症状になる。

 なお、一部ColorEdge製品では、YUVフォーマットを非対応とする信号フォーマット設定があるため、そのように設定すれば問題を回避できる可能性がある。

カラープロファイルがディスプレイの色域とガンマ値と一致しない

 macOSが自動生成するカラープロファイルが、実際のディスプレイの色域とガンマ値とが一致しない場合がある。なお、カラーフォーマットの問題と同様、一部ColorEdge製品ではYUVフォーマットを非対応とすることで回避できる可能性がある。

縦回転表示が低解像度に

 macOSでディスプレイの向きを90度または270度に設定すると、低解像度のぼやけた表示になり、解像度の「変更」をクリックしても、推奨解像度がリストに現れない。Optionキーを押しながら変更をクリックすると、解像度の選択肢が増え、選べるようになるとしている。

 これらは、Mac製品側の制約であり、EIZO以外の製品でも発生する。同社では今後、macOSの更新でこれらの制約が改善される可能性があるとしている。

 EIZOでは、各ディスプレイの接続互換性については検証中であり、ColorNavigatorなどのソフトウェアについてはApple M1チップ向けのmacOS Big Sur(11.0)には未対応となっている。