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「接触確認アプリ」のダウンロード数が約1,099万件に到達

~濃厚接触通知システムはAndroid 11でOS標準搭載を予定

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)

 厚生労働省は、「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」の展開状況について報告している。8月3日時点で、AndroidおよびiOS端末におけるダウンロード数は合計で約1,099万件、陽性登録件数は107件だとしている。

 Googleでは4日、Exposure Notification API(濃厚接触の可能性を通知するAPI)に実施したアップデートについて公開。濃厚接触検出時にAPIからの情報に基づいて当局がリスクレベルをより柔軟に判断できるようになったほか、検出精度の向上や開発者支援、国家間の相互運用サポート機能などが追加された。Android設定画面の上部に「濃厚接触の可能性の通知」の項目を用意したり、同通知機能が有効になっていることを知らせるリマインダーを毎週表示するなど、利用者向けの改善も施されている。

 Exposure Notification System(ENS:濃厚接触の可能性を通知するシステム)およびこれを利用するアプリでは、Bluetoothスキャンを使って接触を検出するが、Android(2015年以降)ではプライバシー保護のため、位置情報設定がオフの場合はBluetoothスキャンが行なえない仕様となっている。接触確認アプリについてもこの対象となるため、使用時に位置情報設定をオンにする必要があった。

 次期バージョンにあたるAndroid 11ではENSがOSに内包するかたちでリリースされる予定で、位置情報設定をオンにせずともENSを利用するアプリが使えるようになる見込み。なお、それ以外のアプリやサービスについては、従来どおり位置情報設定に応じて動作が制限される。