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今からでも3分ではじめられるコロナ解析貢献「Folding@home」の使い方

 先だって報じたとおり(新型コロナ解析で分散処理プロジェクト「Folding@home」が1EFLOPS超え参照)、個々のPCの余っているCPUやGPUのリソースを使い、難病の解析に役立てる分散コンピューティングプロジェクトの「Folding@home」において、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を解析するプログラムが提供開始となっている。新型コロナウイルスへの対策が世界レベルで急務となっているなか、同プロジェクトに参加する個人・団体は増えており、その合計演算能力は1EFLOPS(エクサフロップス)を超えた。

 この演算能力は、TOP500の上位100スーパコンピュータの合算を上回るものだが、まだ解析は完了しておらず、Folding@homeではさらなる参加を呼びかけている。同プログラムの使い方は至って簡単であり、ものの3分で準備は完了する。本記事では、そのインストール方法・使い方を紹介する。

ダウンロードページに行き、自分のプラットフォームに応じたプログラムをダウンロードする。プログラムは30MB程度
あとは、ダウンロードしたプログラムを実行し、「Start Folding」を押すだけ。これで解析がはじまる
進行状況はブラウザ上で表示される初期設定では、負荷は「Light」で「While I'm working(常時稼働)」となる。「Only when idle」を選ぶと、PCで作業していない間だけ稼働する。新型コロナウイルス解析の場合は、「I support research fighting」は「Any disease」を選ぶ
Lightでは、GPUは稼働せずCPUのみとなる。Core i7-8750HのノートPCでは、CPU負荷は50%程度だった
Medium以上ではGPUも稼働。GeForce GTX 1070 with Max-Qで負荷は50%程度。Fullにしても、見た目の負荷はとくには変わらなかった
プログラムはシステムトレイに常駐しており、アイコンを右クリックして負荷を変えたり、一時停止したり、Web Control画面を呼び出したりできる

 プロジェクトには個人(Anonymous)でも参加できるが、「アイデンティティ」を指定すると、チームで参加が可能となる。一例としては、ASRockが「ASRockMania」というアイデンティティでチームを作って参加を呼びかけている。