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AMD、米エネルギー省に次世代EPYC「Genoa」採用スパコン納入へ

~次世代Radeon Instinctも。合計で2ExaFLOPSを達成

 米AMDは4日(現地時間)、HPEと合同で、米エネルギー省のローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)にスパコン「El Capitan」を2023年早期に納入する予定だと発表した。

 El Capitanでは、Zen 4プロセッサコアを採用した次世代EPYC(コードネーム:Genoa)と、次世代Radeon Instinctを採用。これにより倍精度浮動小数点演算において、世界最速の2ExaFLOPSを達成すると見込まれる。

 米国の核備蓄の安全性、信頼性を担保するために、国家核安全保障庁の要件をサポートし、同庁のミッションに役立つ研究、計算手法、および分析に対し、AIやマシンラーニングといった手段を提供する。

 次世代のEPYCは、次世代メモリやI/Oサブシステムをサポートし、AIおよびHPCのワークロードに最適化した設計。一方Radeon Instinct GPUもAIおよびHPCのワークロードに最適化したアーキテクチャを採用し、次世代の広帯域メモリを使い、ディープラーニング性能を引き上げる。

 ノード間を相互接続する第3世代のAMD Infinityアーキテクチャは、広帯域と低遅延を両立させる。CPUとGPUの間の共有メモリ空間に対するアクセス機能も備える。さらに、ROCmヘテロジニアスプログラミング環境を提供し、CPUとGPUの性能を最大限に引き出すとしてる。