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Pixel 4の新機能と日本・海外版の違いをまとめ

~おサイフケータイ対応、Motion Senseは来春対応

Pixel 4(左)とPixel 4 XL(右)

 既報のとおり、Googleは米本国とほぼ同じタイミングで新スマートフォン「Pixel 4/XL」を国内向けに発表した。本稿では製品の特徴や、日米での仕様・機能面の違いをまとめる。

 まず、ハードウェアについて、ラインナップはPixel 4 64/128GB、Pixel 4 XL 64/128GB、色はJust Black、Clearly White、Oh So Orangeで同一。出荷は米国が10月22日、日本が10月24日でほぼ同じ。価格については、Pixel 4 64GBで米国が799ドル、日本が89,800円で、799ドルを1ドル108.7円で換算すると約86,848円となり、これもほぼ同額と言っていいだろう。

 WANの仕様については、GSM/EDGEは共通。UMTS/HSPA+/HSDPAは、米国がバンド1/2/4/5/8で、国内向けはこれに6/19が加わる。LTEは米国がバンド1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/25/26/28/29/30/38/39/40/41/46/48/66/71に対応。国内向けは、14/29/30/46/71が非対応で21/42が加わるかたち。eSIM対応は共通だ。

Just Black
Clearly White
Oh So Orange
カメラは広角と望遠の2眼式になった
搭載する各種カメラ系センサー
2つのカメラを使うことで、より正確なボケを表現可能に
暗部と明部を個別に調節できるデュアル露出補正により、逆光でも美しい写真が撮影できる

 日本向け独自の仕様として、FeliCaに対応。これによりおサイフケータイベースの各種サービスを利用できる。一方で、日本向けの製品仕様から省かれているのが、ジェスチャーでスマートフォンの操作を行なう「Motion Sense」機能となる。

日本向けはおサイフケータイに対応

 Motion Senseは、カメラを使ったジェスチャー認識ではなく、「Soli」と呼ばれるレーダー技術を用いている。このSoliの無線の仕様が日本の規格に適合していないため、日本向け製品ではMotion Senseが利用できない。ただし、ハードウェア的にはSoliを搭載しており、Googleでは総務省と関連規定の整備を進めているところで、2020年春にはソフトウェアの更新で国内でもMotion Senseが利用可能となる見込みだ。

 Motion Senseを使うことで、たとえばランニングマシンに置いたPixel 4に触れることなく走りながら音楽の頭出しを行なったり、料理中にかかってきた電話に身振りで応答したりといったことができる。また、特製のポケモン壁紙がインストールされており、身振りでポケモンの各種キャラと遊べるギミックもある。

Motion Senseにより、レーダー技術を使って身振りを認識できる
身振りでポケモンと遊べる壁紙を搭載

 Pixel 3と4の違いとして、生体認証が指紋認証から顔認証に変更された。Motion Senseは、この顔認証とも連動しており、Soliが手の動きを検知するとカメラがオンになり、続いて顔認証がなされる。これにより、操作していないときはカメラをオフにして、消費電力の増加を抑えている。

 もう1つ日本向けで省かれているのが、レコーダーで録音した音声の文字起こし機能。ただし、これは当初は英語のみの対応で、日本だけが利用できないわけではない。Googleでは多言語への展開も進めており、今後対応される予定となっている。

 そのほかの共通の仕様、機能については、Google、デュアルカメラで星空も撮れる「Pixel 4」を参照されたい。