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Apollo Lakeが長期稼働で信号劣化し品質基準を満たさず。ステッピング変更へ

写真はApollo Lakeを搭載したECSの「APL-MINI」

 Intelは9月3日(米国時間)、PCクライアント向けApollo Lakeプロセッサのステッピング変更を告知した。

 対象はCeleron N3350/J3355/J3455、およびPentium N4200で、9月3日の出荷分より、既存のB-1ステッピングから順次F-1ステッピングに置き換え、2020年2月28日までに完全にF-1へ置き換える。

 B-1ステッピングの上記プロセッサにおいては、Low Pin Count(LPC)、Real Time Clock(RTC)、およびSDカードインターフェイスに問題があり、長期稼働による劣化で、信号が品質基準を満たさなくなるという。このためF-1ステッピングへの置き換えを決定した。

 F-1ステッピングのApollo Lakeプロセッサは、B-1ステッピングと比較して高さが0.066mm増加し、1.384±0.1mmになるとしている。また、既存製品と区別するために、プロセッサー・ナンバーの末尾にEを付けることとなった(N3350E/J3350E/J3355E/N4200E)。

 F-1ステッピングのApollo Lakeは、Internet of Things(IoT)での採用を見込んで15年間の長期提供を前提に開発されたが、上記4モデルに関してはPCクライアントの環境下でのみ検証をしている。

 なお、IoTほどの過酷な条件で運用を想定していない顧客は、従来どおりB-1ステッピングを注文できるとしている。