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Intel、10nmの第10世代Coreを出荷開始。プロセッサー・ナンバー変更

第10世代Core

 米Intelは1日(現地時間)、同社初の10nmプロセス技術を使った「Ice Lake」こと第10世代Coreプロセッサを出荷開始した。まずは、薄型ノートや、2in1、一体型向けとなるUシリーズ6モデルとYシリーズ5モデルが立ち上がる。搭載製品はこの年末商戦に向けて発表、出荷が見込まれる。

 Ice Lakeの特徴は、これまでの14nmプロセスから10nmプロセスへ縮小した点、Sunnycoveと呼ばれる新しいCPUコアを採用した点、機械学習用のハードウェアを内蔵した点、グラフィックスの強化など。これらはすでに5月のCOMPUTEXの時点で発表済みだったが、出荷開始に伴い、プロセッサー・ナンバーが公開された。

 これまで、プロセッサー・ナンバーは、基本的にCore i"x"-"yyyy"+"z"となっていた。xはブランドを示す3/5/7/9のいずれかが入り、これは踏襲される(ただし、現時点では第10世代Core i9は未出荷)。yyyyの最初の1桁目は世代を示す数字が入っていたが、第10世代となったことで、Ice Lakeでは2桁を使い"10"が入る。その分、これまで3桁を使っていたSKUデザインを示す数字は2桁となる。

 zの部分にはこれまで、シリーズ名を示すU/Y/H/Xなどが入っていたが、Ice Lakeでは、GPUのレベルを示す"G1/G4/G7"が表記されることとなった。64EUを内蔵するIntel Iris Plus GPU搭載製品については、Uシリーズでありながら、フォートナイトも動作する性能を発揮するという。G4は48EU、G1は32EUを内蔵する。

 以下が今回出荷された各製品のプロセッサー・ナンバーと仕様。なお、いずれの製品もWi-Fi6、Thunderbolt 3に対応し、機械学習向けのIntel DL Boost/Intel GNAを搭載する。

Uシリーズの仕様
プロセッサー・ナンバーCore i7-1068G7Core i7-1065G7Core i5-1035G7Core i5-1035G4Core i5-1035G1Core i3-1005G1
GPUIntel Iris PlusIntel Iris PlusIntel Iris PlusIntel Iris PlusIntel UHD GraphicsIntel UHD Graphics
コア数/スレッド数4/84/84/84/84/82/4
グラフィックエンジン数646464483232
キャッシュ(MB)8MB8MB6MB6MB6MB4MB
TDP/cTDP28W15W/25W15W/25W15W/25W15W/25W15W/25W
ベース周波数(GHz)2.31.31.21.11.01.2
最大1コア周波数(GHz)4.13.93.73.73.63.4
全コア最大周波数(GHz)3.63.53.33.33.33.4
GPU周波数(GHz)1.101.101.051.051.050.90
Yシリーズの仕様
プロセッサー・ナンバーCore i7-1060G7Core i5-1030G7Core i5-1030G4Core i3-1000G4Core i3-1000G1
GPUIntel Iris PlusIntel Iris PlusIntel Iris PlusIntel Iris PlusIntel UHD Graphics
コア数/スレッド数4/84/84/82/42/4
グラフィックエンジン数6464484832
キャッシュ(MB)8MB6MB6MB4MB4MB
TDP/cTDP9W/12W9W/12W9W/12W9W/12W9W/12W
ベース周波数(GHz)1.00.80.71.11.1
最大1コア周波数(GHz)3.83.53.53.23.2
全コア最大周波数(GHz)3.43.23.23.23.2
GPU周波数(GHz)1.101.051.050.900.90